2026年7月31日
7月22日、「第1回リサーチカフェ」をオンラインで開催しました。リサーチカフェは、共同研究所の関連研究者が話題提供を行う研究交流セミナーとして今年度新たに創設したもので、研究者間の相互理解と新たな共同研究のシーズの探索を目的としています。
第1回目となる今回は、冒頭で共同研究所の一戸所長より共同研究所の概要と西部学術ネットワーク形成の歩みについて紹介した後、公立鳥取環境大学の相川泰教授と神戸女学院大学の傅喆准教授に話題提供をお願いし、それぞれの専門分野から報告を行っていただきました。
相川教授からは、「重層変動期のアジアにおける環境分野の民間非営利協力」というタイトルで、アジア全体の環境変化を踏まえた日中の環境問題について報告がありました。最近の世界的な気候変動の傾向や、中国における新しい脱炭素目標、大気汚染の新基準、さらには南沙諸島での自然保護政策など、多角的な視点から中国の環境政策の進展と課題が示されました。また、環境NGO・NPOの動きや日本との連携についても、紹介および展望の報告がありました。
続いて傅准教授からは、中国における再生可能エネルギー政策、特に分散型太陽光発電の拡大について報告がありました。中国で太陽光発電が急速に普及した背景と、浙江省を事例とした「太陽光発電による貧困対策(PBP)プログラム」の具体的な実施方法(政府補助金、農家の資金調達、企業の参画等)が紹介されました。中国における貧困対策とエネルギー政策との環境政策統合の進展の実態がよくわかる報告でした。
報告後には、環境教育ネットワークの構築や蓄電技術、企業の関与の在り方について、参加者を交えた意見交換が行われました。
共同研究所では、今後もこのような活動を通じて研究ネットワークのさらなる発展に努めてまいります。

公立鳥取環境大学 相川泰教授の報告

神戸女学院大学 傅喆准教授の報告