2025年10月30日
10月18日~19日、第22回日中国際学術セミナーを島根大学で開催しました。本セミナーは、島根大学と寧夏大学の共催により、毎年日中交互に開催しているものです。
今回は、全体テーマを『農業生産力の質的発展と環境保全−日中両国の農山村から考えるSDGs−』とし、日中両国に共通した課題である高品質で安全な農産物の生産と環境保全をいかに両立させるかをテーマに、学際的な議論を行いました。2日間でのべ約70名(1日目約30名、2日目約40名)が参加しました。
18日(土)は、開会式と基調報告を行いました。開会式では、島根大学の片岡佳美グローバル化推進担当副学長による歓迎の挨拶に次いで、寧夏大学の楊文法副校長からいただいたビデオメッセージが放映されました。
その後の基調報告では、日中双方の畜産業の現状について報告が行われました。日本側からは、本研究所の一戸俊義所長が、「農村における畜産業の持続可能な発展」というタイトルで、島根県における畜産業の現状について、実施している研究の結果等について報告しました。中国側からは、「寧夏における畜産業の発展の現状と展望」というタイトルで、寧夏大学動物科技学院副学院長の徐暁鋒教授より寧夏自治区の畜産業の現況についてご報告いただきました。
19日(日)には、午前の自然科学分野、午後の人文社会学分野に分け、全8題の個別報告が行われました。海外からは、寧夏大学2名と中国人民大学1名の計3名が来日して参加され、研究報告を行いました。
今回のセミナーにより、日中の研究者の学術交流が促進されただけでなく、分野の異なる研究者同士の交流が活発に行われたことで、今後の学際的な共同研究につながる成果を得ることができました。
![]() 片岡副学長のあいさつ |
![]() 楊副校長ビデオメッセージ |
![]() 日本側基調報告 |
![]() 中国側基調報告 |
![]() 個別報告の様子 |
![]() 主要参加者集合写真 |