2025年9月30日
7月18日(金)、「食の未来と人間社会」萌芽研究助成キックオフセミナーを行いました。このセミナーは、今年度より公益財団法人三島海雲記念財団2025 年度特定研究助成「食の未来と人間社会」萌芽研究助成を受けて実施する研究課題「アグロエコロジーへの転換と経済・環境・社会の持続可能性評価」に係るもので、研究メンバーが会して今後の方向性を確認し、具体的な調査計画等について議論するために開催しました。
本研究課題は、自然生態系を生かした持続可能な農業であるアグロエコロジーを実践する島根県内の2つの農家の実態分析を通じて、「持続可能な食と農」の確立に向けた経済・環境・社会的な存立条件を明らかにすることを目的としています。なお、三島海雲記念財団の特定研究助成は今年度創設されたもので、本研究課題は記念すべき第1回目の採択課題となりました。
セミナーでは、まず当研究所の関副所長が研究計画の概要について説明した後、共同研究メンバーそれぞれのこれまでの進捗状況を共有し、今年度の調査計画について検討しました。
今後、現地調査を通じて対象農家の営農方法や経営状況、環境影響等に対する分析・評価を行い、「持続可能な食と農」の確立を実現するアグロエコロジーの合理性と優位性を明らかにすることを目指します。