2024年12月26日
12月7日~8日、第21回中日国際学術セミナーが中国・寧夏大学で開催され、本学から、一戸所長、関副所長他、計5名が参加しました。本セミナーは、島根大学と寧夏大学の共催により、毎年日中交互に開催しているものです。今回は、全体テーマを『中日両国における特質産業の現代化と発展』とし、持続可能な発展、伝統産業のグリーン転換、人材育成、社会サービス等の分野に関わる課題を中心に報告が行われました。
7日(土)に行われた開幕式では、寧夏大学 張桓共産党委員会副書記による歓迎の挨拶に次いで、本学の一戸所長が挨拶を行いました。一戸所長は、今回のセミナーテーマである「特質産業の発展」が極めて広範囲の産業融合としての六次産業化を視野に入れたものであることに触れ,「六次産業化理論は中国で独自の発展を遂げ,事例も豊富である。今回のセミナーを通じて,中国の取り組みから多くを学びたい」と述べました。
その後の基調報告では、寧夏大学経済管理学院の楊国涛学院長による「食糧-エネルギー-農業のシステム効率評価」と、関西大学商学部の小井川広志教授(本研究所客員研究員)による「マレーシアにおけるパーム油産業バリューチェーンの発展-寧夏・枸杞産業への教訓-」の2本が報告されました。午後の分科会では、会場を3つに分け、全15題の個別報告が行われました。本学および寧夏大学の教員・学生の他、中国人民大学、西北大学、新疆ハミ市畜牧工作ステーションの研究者が参加しました。
8日(土)は、エクスカーションとして、銀川市賀蘭県の百瑞源徳勝クコ博物館と同永寧県の閩寧新貌展示センターを視察し、寧夏の特質産業であるクコ産業における六次産業化を含めた産業発展の状況と、生態移民村の経済発展の概要について理解を深めました。
今回、本学の教職員は5年ぶりに寧夏大学を訪問し、対面での交流を行うことができました。セミナーにおける交流以外にも、今後の共同研究について掘り下げて協議する時間を持てたことから、共同研究のシーズを複数得ることができ、直接交流の重要性を実感した訪問となりました。
・寧夏大学側セミナー報告記事:
https://www.nxu.edu.cn/info/1569/33313.htm
・セミナープログラム(当日版)