2024年7月26日
2024年7月3~7日,韓国・東洋大学校黄宗圭教授を団長とする「韓国農村邑面自治研修団」を受け入れ,島根県内で視察を行いました。
韓国では,農村の活性化に関する民間活動として,マウル(村落)と呼ばれる集落レベルのコミュニティ活動が2010年ごろから活発化しており,韓国マウル連合という全国的なネットワーク組織が設立され,様々な取り組みを行っています。今回の研修は,マウル研究所イルソゴンドの具滋仁所長が企画し,韓国の農村草の根活動家,研究者,中間支援組織の職員等,計26名が参加しました。26名は,それぞれ分野が異なるものの,村落の維持と発展に関わっており,島根県における官民協働の地域づくりや住民自治組織づくり等について学ぶため,島根県を訪れたということです。
今回の研修では,共同研究所がコーディネートを行い,安来市・雲南市・邑南町の各地域コミュニティを視察し,住民自治による地域運営の取り組みや,行政によるコミュニティ支援等について説明を受けました。
参加者からは,「ソーシャルキャピタルを利活用して,各セクションがコミュニティの維持に努めており,地域住民の信頼関係・互助関係の構築が重要だとわかった」「大学生等の第三者を地域活動に呼び込むことにより,第三者評価を実施することができ,問題点をより明確にしている点が印象深かった。大学と連携して地域運営が上手くいっている例だと思う」等,具体的な感想が聞かれ,今回の視察に満足している様子が伺えました。また,今後も継続して研修団の派遣を行いたいとのことで,共同研究所としても,研修を機に,定期的な研究会の開催や共同研究等への発展へ向け,努力したいと考えています。
![]() 波多地区視察 | ![]() 雲南市視察 |
![]() 吉田ふるさと村視察 | ![]() 集合写真 |