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さくらサイエンスプログラムによる西北農林科技大学訪問団の研修を実施しました

2024年2月6日

 2024年1月21日(日)~28日(日)、科学技術振興機構(JST)のさくらサイエンスプログラムにより、西部学術ネットワーク参加校である西北農林科技大学経済管理学院の大学院生9名と教員1名を受け入れ、研修を行いました。
 今回は、テーマを「農山村における資源循環型社会の形成-資源利用の高度化と地域の持続可能性-」とし、学内での特別講義の実施の他、島根県内で有機農業や地域資源の活用・循環に取り組む地域・企業への視察を行いました。主な視察内容は以下の通りです。

    ①有機農業生産による高付加価値化と生態系保全の両立を実現する農村経営モデルと農村の多面的機能
  • 島根大学本庄農場における施設見学と安心・安全な水稲栽培技術、有機肥料の施用実態の実地レクチャ。
  • 仁多たい肥センターにおける肉用牛飼養農家からの排泄物受け入れ、スクリュージェクター式撹拌と切り返しによる高品位たい肥生産過程の視察。
  • 株式会社吉田ふるさと村における安心・安全な有機農産物の生産・加工による六次産業化と高付加価値化の実現、地域ブランド形成についてのレクチャ。
  • 農家民泊を通じた、農産物生産に留まらない農村の多面的機能(コミュニティ機能,文化伝承機能等)の体験。
    ②耕畜連携による地域資源の利用実態とその効果
  • 「日本農業賞」の「個別経営の部」大賞など、耕畜連携についての取り組みが高く評価されている株式会社ライスフィールドにおける実地調査。
  • 邑南町農家・長谷川敏郎氏による有畜複合の有機米生産等、アグロエコロジーの実践の視察。
 27日(土)に実施した総括会議では、参加した学生一人一人が報告を行い、印象に残った内容について、中国の現状との比較や、今後の研究に対する示唆等について述べました。引率教員である陳暁楠副教授からは、「島根県内の農村で実践されている資源循環型社会を目指した取り組みについて知見を深めることができ、今後の研究にとって有意義な研修だった。また、島根大学のSDGsに対する取り組みにも深く感銘を受けた。」と高い評価をいただきました。今回の研修をきっかけとして、西北農林科技大学との交流がさらに深まることが期待されます。


一戸所長による講義

島根大学本庄農場

仁多たい肥センター

株式会社ライスフィールド

長谷川様宅にてアグロエコロジー実践の視察

総括会議

 

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