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第10回中国サロンを開催しました

2022年12月02日

 11月28日(月)、第10回中国サロンを行いました。このサロンは、島根大学グローバル化推進本部の島根大学・寧夏大学国際共同研究所と国際センターの共催により、中国や国際交流に興味を持つ学生や教職員の交流の場として企画しているもので、今年度は、島根大学中国留学生学友会の協力を得て、毎回1つの地域を選び、その地域出身の中国人留学生にふるさとの様子について紹介してもらっています。今回は連合大学院農学研究科博士課程の李婉さんと高小西さんに、ふるさとである寧夏回族自治区を紹介してもらいました。学生10名と教職員5名が参加しました。
 寧夏自治区は、中国に5つある少数民族自治区の1つで、内陸の西北地域に位置しています。西北地域の中では面積が小さく、日本での知名度はそれほど高くありませんが、砂漠・黄土高原・黄河等の特徴的な自然環境を有し、人々はその環境に対応した独自の生活様式を育んでいます。そのため、様々な分野での調査対象地として魅力的な場所であり、本研究所の所在地でもあります。
 内容としては、寧夏の地勢的特徴や、八宝茶やワイン等の特産品、回族の生活、寧夏大学の様子等を、多くの写真や動画で紹介してくれたのに加え、現在の寧夏の環境についても言及がありました。李さんによると、最近のコロナ禍で経済活動が下火になったことにより、空気汚染が激しかった区都銀川市でも空気がきれいになり、遠くの山々がはっきりと見えるようになったそうです。また、高さんは、子ども時代の砂嵐の経験を紹介し、ここ数年の緑化政策の成果により、大型の砂嵐は減ってきていると述べました。気候変動により、中国西北地域の降水量が増えているというデータもあります。紹介を通して、寧夏自治区の環境の変化、およびそれによる人々の生活への影響を改めて考えさせられる内容でした。
 本研究所では、今後も様々な中国の情報を発信していきます。


今回の発表者 李婉さんと高小西さん(右上)


寧夏の特産品である八宝茶の紹介

  

 

 

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