私の故郷、呉忠市

 黄河のおかげで,寧夏は豊かになった」という言葉があります。まがりくねった黄河は寧夏平原を通り、母親の愛をこの土に与えてくれ、光り輝いた伝説もたくさん伝えられています。  私は呉忠市で二十年生活をしました。この土地に関する物語はよく知っているし、いろいろなところに行ったことがあるし、特徴がある店をよく知っています。まるで私の母親のように切っても切れない愛情でつながっています。
 呉忠の名前の由来について,ひとつの物語があります。明の時代頃、黄河のあたりに駐屯して開墾していた呉忠という将軍がいました。彼は呉忠の開発のためにいろいろな努力をしたので、彼を記念するために、彼の名前をとって呉忠市と名付けられました。

特色あるアーチ型の建物
百貨店に買い物に訪れる人々。
多くの人が白や青い帽子を被っている。
 ここは大都市のように、高く聳えているビルはそんなにありませんが、民族的特徴がある建物がたくさんあります。この町を歩くと、上がとがったアーチの形の回民族風の建物がどこでも見られます。他の大都市とは全然違う感じがします。そして、ここは「中国回民族の故郷」と讃えられています。黄河が街の中を流れているので、この土地には緑も湖もたくさんあります。中国の内陸に対して、砂嵐が多いという印象を持っている人が多いかもしれませんが、呉忠では全然ありません。

 また、この街を歩いていると、白い帽子をかぶっている人をたくさん見かけます。これも呉忠の特色だと言えますね。回民族の風習をみんな守っているからです。物質的にはそんなに豊かではないかもしれませんが、誰の顔にも幸福の微笑みが溢れていて、満足そうにのんびり暮らしています。生活への情熱はこの土地の人たちを魅力的に見せています。大都市で生活している人たちはそれぞれのストレスがあるかもしれませんから、呉忠はストレスを解消するいいところだと思います。
 呉忠には「おいしい食べ物の故郷」というもう一つの名前があります。呉忠へ行ったことがある人はみんな呉忠の食べ物を誉めてくれます。それはなぜかというと、各民族がここに集まっているので、食文化の交流を通じて、更においしいものを作ることを目指しているからです。呉忠の人の食生活は豊かであるだけではなく、値段も安いです。私も暇がある時、いつも友達と一緒にあちこちでおいしいものを捜してます。本当に面白くて、幸せなことです。
 呉忠市民として、この土地に対する心からの愛情は言ってもきりがありません。ある宣伝の言葉と同じように「私の呉忠、私の夢」だといえます。

 呉忠には豊富で多彩な生活があります。成長している木に、固くて丈夫な根と生い茂っている葉があるように、呉忠市では古くからの伝統文化と、新しい文化が共存しています。遠いところからのお客様を迎えし、回民族の文化を分かち合うことができるのを期待しています。

記事提供:寧夏大学外国語学院日本語科4年 馬さん
市内にはモスクも多く見られる

 

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