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中国西南大学の田阡教授とオンライン協議を行いました

2022年1月26日

 1月18日(火)、中国西南大学人類学民族学系の教授である田阡先生とオンライン協議を行いました。田教授を中心とする西南大学の研究グループとは、2009年の交流開始後、2013年の西部学術ネットワークに関する連携の覚書の締結を経て、相互訪問やセミナー参加等の交流を行ってきました。中国の西南地域は自然環境が日本と類似しており、社会経済環境にも共通点が多くあります。今回の協議では、さらに意義のある国際共同研究の実施に向け、今後の研究課題や方法について、意見を出し合いました。
 協議では、まず当研究所の一戸所長が、西部学術ネットワークの推進において西南大学との交流は重要であり、環境の類似という特徴を生かした、環境問題や気候変動を含めた研究課題を期待する旨を述べました。また、長く田教授のカウンターパートを務めている伊藤勝久前所長から、持続可能な農村社会、人口変動、環境・気候変動の3つの分野を前提とした共同研究が考えられるとの意見がありました。田教授は日本側の意見に同意した上で、政策の違い等を考慮し、成果を意識した具体的な切り口を決定するべきだと述べました。その他、松本副所長からSDGsの観点、関副所長から日本の再貧困化の状況についてそれぞれ説明し、考えを共有しました。
 協議の結果、SDGsを研究基盤として、「社会発展-人口-産業」を連動させて研究する方法をとるという方向で合意し、今後日中双方のプロジェクトに共同申請することで一致しました。

 

〇オンライン会議の様子


 

 

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