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日中韓オンライン学術セミナーを開催しました

2022年1月6日

 12月28日(火)、当研究所の主催により、日中韓オンライン学術セミナーを開催しました。本セミナーは、西北農林科技大学との農山村振興に関する共同研究の一環として企画したもので、テーマを「東アジアの農山村における人口減少と地域の持続性」とし、日本・中国・韓国の研究者による各国の状況報告と相互討論を行いました。各大学の教員や学生など、24名が参加しました。
 セミナーでは、まず当研究所の関耕平副所長が趣旨説明を行い、SDGsや家族農業など、農山村への世界的な関心が高まる中で、このセミナーと研究成果を世界的に意義あるものに発展させ、日中韓のアジアから地域再生モデルをともに研究し、発信していきたいと述べました。その後、島根大学法文学部・藤本晴久准教授による「日本の農山村における人口減少と地域の持続性」、西北農林科技大学・王倩准教授による「中国の農業労働力の高齢化と農業の発展に関する問題と対策」、韓国マウル研究所協同組合・具滋仁所長による「韓国の農村再生と地域づくり」の順に報告が行われました。高齢化や農業の担い手不足等、各国の抱える問題には共通点が多くありながら、その解決に向けた取組には様々な相違点が見受けられ、今後の共同研究の方向性に対して、興味深い示唆を与える内容でした。また、最後の相互討論では、西北農林科技大学の余勁教授から、関連テーマについて共同で研究助成申請を行うという提案がなされ、本セミナーは、今後の国際共同研究の発展の大きなステップとなりました。
 本セミナーをきっかけとして、中国や韓国の研究パートナーとの結束を強化し、東アジアの農村振興に関する共同研究をさらに推進していく所存です。

 

〇島根大学法文学部 藤本晴久准教授による報告


〇西北農林科技大学 王倩准教授による報告


〇韓国マウル研究所協同組合 具滋仁所長による報告


〇参加者による記念写真

 

 

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