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西北農林科技大学と日中共同研究に関するオンラインセミナーを行いました

2021年4月2日

 3月29日(月)15:30~17:40、西北農林科技大学と合同で日中共同研究に関するオンラインセミナーを行いました。このオンラインセミナーは、本研究所の前日本側所長である伊藤勝久教授のご退職を記念し、有志によって企画されました。伊藤教授の中国における研究カウンターパートのひとつである西北農林科技大学経済管理学院の余勁教授の研究グループと伊藤教授により、既往の研究進捗状況と今後解決するべき課題点についてそれぞれ報告し、今後の日中共同研究の展望を確認することを目的として行われました。
 セミナーでは、まず一戸現日本側所長よりセミナーの趣旨説明が行われた後、伊藤教授と余教授それぞれによる学術報告が行われました。伊藤教授は、「中国西北部における持続可能な農村づくりへの選択」というタイトルで、中国西北部の農村が社会的要求に対応して今後どのような変化をたどるのかについて、農家へのアンケート調査の結果から分析・考察した結果を報告しました。余教授は、自身のグループ研究の進捗と島根大学との合作状況にについて報告し、今後の両大学の共同研究について、中国の郷村振興戦略の推進に合わせた日本の農村振興経験の提供の可能性や、生命周期評価及び農業生態の安全等の分野での協力を提案しました。続く座談会では、日本側からは一戸所長と関副所長、中国側からは陳暁楠副教授と王文略講師が発言し、それぞれの研究テーマを踏まえた学際的な共同研究の推進や、モデル地域を設定した継続的な調査研究等について提案・確認しました。
 コロナ禍で日中間の行き来が不自由な今、オンラインで今後の展望を確認し合うことができたのは共同研究の方向性を決める上で非常に有益であったとともに、セミナー終了後には伊藤教授の下で学んだ卒業生らを交えてご退職をお祝いすることもでき、有意義な時間を過ごすことができました。


セミナー参加者の集合写真


西北農林大学経済管理学院の参加者の様子


前日本側所長 伊藤勝久教授

 

 

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