寧夏全域で、ランプ生活に幕

 新華社銀川情報が伝えるところによると、寧夏回族自治区政府は、10月23日、全区で「戸戸通電」(各家庭に電気を供給する)プロジェクトが終了し、ランプ生活の歴史に幕が下りたことを正式に公表した。
 寧夏では、2005年末までに、4市、14県、122郷鎮、475行政村、765自然村の6,985戸に電気が供給されていなかった。これらは主に辺鄙な山間僻地である。 こうした立ち遅れた電力問題を解決するために、自治区政府は、今年4月、国家電網公司と契約し、両者が資金を出し合い「無電」の苦しみを蒙っている住民に電力を供給することとした。
 5ヶ月の厳しい作業を経て、プロジェクトは計画より3ヶ月早く完工した。この間に181㎞の10キロボルト路線、656㎞の低圧路線を敷設し、155台の変圧器を設置した。投資額は4,027.07万元であった。
 中国西部地区で、通電率100%に達した省・自治区は寧夏が初めてである。国家電網公司の農電部責任者は、「戸戸通電」の実現は農民の電力使用権の享受を実現しただけでなく、 電気化による新農村県、郷、村建設の基礎を固め、農民の貧困脱却に良好な条件を作り出したと語った。
 7月15日付けの『銀川晩報』に次のような記事が載っている。
 7月14日、霊武市興涇鎮海子村に電気が通じた。
 この村に住む馬さんは、村に電気がないので、塩池県のおじさんの家に泊まって勉強している。ちょうど夏休みで家に帰っていた馬さんは、寧夏で一番、最後にこの村に電気が来ることを知って、こらえ切れずに泣き出してしまった。 13日、試験的に電気が通じたとき、馬さんは眠れないほど感動し、徹夜で勉強したと馬さんのお母さんは記者に語った。


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