島根大学と寧夏大学の学術交流20周年を記念して、島根大学によって創設された島根大学・寧夏大学国際共同研究所に係る研究者に対する研究奨励助成の2009年度(第2年度目)の対象者が決定しました。
2009年度の応募申請は、寧夏大学から8件で、島根大学側からはありませんでした。申請された8件の内から、次の4件が助成対象に選ばれました。
【研究分野1】寧夏南部山区と日本の中山間地域の持続的可能な発展に関する研究分野
○杜 霊通 (国際共同研究所研究員助手) 100,000円
<研究課題の概要>
SPOT衛星リモートセンシングデータ(1999年以降)を利用した地表植生被覆指数の変化に基づく寧夏南部山区の
生態変化の評価。
【研究分野2】生態系・環境の保護と再生に関する研究分野
○顧 沛文 (寧夏大学農学院副教授) 200,000円
<研究課題の概要>
寧夏の沙生薬用植物(psammophytes medicinal species)内生真菌(endophytic fungi)の多様性(diversity)及び
生態分布(ecological distribution)の研究。
微生物資源(microbial resources)有効利用のための基礎の構築。
【研究分野3】農業経済と社会発展の比較に関する研究分野
○袁 栄 (寧夏大学経済管理学院教授) 150,000円
<研究課題の概要>
農業生態システムの持続可能な発展能力の建設・強化が寧夏農業経済発展の基本的な保障となる。日本における
中山間地域の持続可能な発展の成功経験を参考とした、寧夏南部地域の持続可能な発展方式の探索。
○韓 秀麗 (国際共同研究所研究員助手) 150,000円
<研究課題の概要>
寧夏南部山区の農村労務経済発展の現状と課題に関する研究を通して,当該地域農村労務経済の発展方向と
対策を探究。
今回は、募集案内を寧夏大学のホームページに掲載するとともに、関係学院(学部)を回って学院長に説明を行いました。その結果、学内に周知され、応募件数が昨年の3件から8件に増え、新たに農学院と経済管理学院の研究者も選考されました。