学術交流20周年記念誌、出版記念座談会を開催

 昨年来準備が進められてきた『学術交流20周年』誌の出版が、このたびの寧夏大学における「20周年記念国際シンポジウム」に合わせて、まず中国語版が出版された。 中国語版の書名は『20年学術交往―中国寧夏大学和日本島根大学的合作交流』である。
この本は、2部構成となっており、1部は回顧編、2部は論文・スピーチ編となっている。 回顧編では、この20年間に寧夏大学と島根大学の学術交流、現地調査などに参加した人々の中から、寧夏側から陳育寧寧夏大学書記など12人(10篇)、島根大学側から北川泉元学長など11人(10篇)が執筆している。  
 論文・スピーチ編は、寧夏大学から7編、島根大学から9編、日中共同研究1篇の合計17編からなっている。

 出版を祝う座談会は、国際シンポジウムが開催された13日の午後2時半から寧夏大学本部棟6階会議室で開かれた。
記念座談会は、まず北川泉元島根大学学長と出版元である寧夏人民出版社の高偉社長による、印刷したばかりの記念誌に被せられた赤い布の序幕から始まった。
 何建国寧夏大学長、本田雄一島根大学長、高偉寧夏人民出版社社長が挨拶し、それぞれ出版の経過や意義について述べられた。本田雄一学長は、共同研究20周年を記念して、研究所の一層の発展のために、今後優秀な研究成果に対して、島根大学から賞金を出す考えであることを表明された。
 座談会では、1987年の最初の現地調査に参加した北川泉元学長、井口隆史共同研究所所長、胡霞人民大学准教授(当時島根大学農学部大学院生)、高桂英共同研究所所長(当時寧夏社会科学院)が、それぞれ共同研究が始まった当時の状況や今後の研究所の役割について発言された。保母武彦共同研究所顧問と2000年からの共同研究で重要な役割を果たされた秦均平杭州師範大学教授(当時寧夏社会科学院)からも同様の発言があった。
 また、寧夏自治区教育庁劉建凡庁長からもお祝いの挨拶があり、何建国学長が座談会を締め括られた。