学術交流20周年記念シンポジウムが開催

 1987年、島根大学の研究者が、外国人としては始めて寧夏回族自治区の南部山間地域において学術調査を行った。これを契機に始まった寧夏社会科学院、寧夏大学の研究者との共同研究、学術交流は、今年でちょうど20周年にあたる。
 それを記念する「島根大学・寧夏大学学術交流20周年記念シンポジウム」が、2007年10月13日から15日まで、中国・寧夏回族自治区・寧夏大学で開催された。
 当日は地元テレビ局2社、新聞社3社が取材する中で行われた。
 以下はその概要である。

【10月13日】≪開会式と基調講演≫
 8時30分から始まった開会式では、寧夏大学何建国学長、島根大学本田雄一学長、日本国際協力銀行本社三竹英一郎開発二部課長、寧夏自治区外事弁公室主任曹国建氏が挨拶を行った。
 また、駐中国日本大使館の道上尚史公使からは、シンポジウムの成功と研究所の発展を祈念するメッセージが寄せられた。

≪基調講演≫
 基調講演は、10時から行われた。
1.陳育寧寧夏大学書記・教授(研究所中国側顧問)が『寧夏における特色優性農業の発展の特徴と活路について』をテーマに基調報告を行った。
  ※ただし陳育寧教授が体調不良のため共同研究者の張前進共同研究所副所長が代わって報告した。
   報告者の紹介と司会は、保母武彦研究所顧問(島根大学名誉教授)が行った。
2.保母武彦研究所顧問が『寧夏南部山区の生態建設と持続可能な発展』をテーマに基調報告を行った。
   報告者の紹介と司会は、寧夏大学李星副学長が行った。

【10月14日】 ≪分科会報告≫
 分科会は2班に分かれ、8時30分から12時、午後2時から4時30分まで、途中短い討論の時間を設けて行われた。参加者は寧夏大学の大学院生などを含め両会場合わせて100名を超えた。各班の報告者と報告テーマはこちら【PDF】

【10月15日】≪現地視察≫
 銀川市内の最近開発・建設された施設、銀川市郊外の農業観光施設、施設園芸施設、新農村建設集落の視察が行われた。