アジア・アフリカ学術基盤形成事業が採用される

 日本学術振興会に申請していた標記事業が採用になった。3ヵ年の継続事業で、初年度である平成20年度の研究交流経費は4,920千円である。
 本事業は日本(具体的には島根大学)とアジア・アフリカ諸国の研究機関(具体的には中国の寧夏大学と寧夏医学院)の研究交流を通じて、共同研究の充実と、人材(とりわけ若手研究者)の育成を目的としている。今回の事業は、更に、それらの目的の実現と同時に、中国西部の低開発農村地域の環境改善と持続可能な発展への政策提言をも目標としている。

今年度の研究交流目標は、以下のとおりである。

@ 平成20年6月〜:短期(6ヶ月)研究者の招聘
・寧夏大学と寧夏医学院から若手研究者2名招聘し、島根大学研究者の下で研究を行い、帰国後も最新の研究方法による実証的な研究を実施できるようにする。

A 平成20年7〜9月:中国寧夏南部山区を対象に共同研究および研究交流
・日本側の研究者を派遣し、中国側の研究者および若手研究者らで研究組織を編成し、共同研究を実施する。

B 平成20年8〜11月:日本の中国山地を対象とする共同研究および研究交流 ・日本側の研究者および中国から招聘する若手研究者らで研究組織を編成し共同研究を実施する。

C 平成20年12月:島根県松江市における国際学術セミナーの実施 ・テーマ『条件不利地域における地域振興と生活改善(仮)』   ・日本と中国における共同研究の成果を報告し、セミナーのテーマに即した学際的な討論を実施する。

D 平成20年12月〜21年3月  
 ・共同研究所を中心に、1年目の共同研究の成果のまとめを行い、セミナーのプロシーディング集を作成する。また、若手研究者の成果である論文作成を指導する。