西北農林科技大学の農業経済分野5名の訪問団が学術交流を行いました。

 2018年5月7日(月)〜11日(金),西北農林科技大学の農業経済分野5名の訪問団(団長 姜志コ(JIANG ZHIDE)教授 西北農林科技大学経済管理学院)が島根大学を訪問しました。松江と周辺の視察(5月8日)をした後、生物資源科学部農業経済学分野の先生方と学術交流(日中農村農業発展研究会)を行いました(5月9日)。島根大学から5本、中国側から5本の報告があり、午前・午後と一日をかけて日中の農業経済分野の研究成果と情報交換を行いました。毎年の「日中学術セミナー」では多分野に及ぶため、十分な議論が出来ないのが難点でしたが、今回の研究会では相互に深く意見交換ができ実り多いものでした。この研究会は、西北農林科技大学から本研究所に農業経済分野で学術交流をしたいとの要望があり、学内調整の結果、実現に至ったものです。
 翌日(5月10日)は、島根県の中山間地域の研究状況と地域の実態を視察するために、飯南町の島根県中山間地域研究センターを訪れ,有田主任研究員から研究についてレクチャーを受けました。一行は公設研究機関による最先端かつ高水準の研究成果に強い感銘を受けているようでした。その後、当研究所メンバーの同行、国際交流センター教員の通訳により、谷集落の地域おこし活動、同長谷集落の営農法人の活動を視察しました。谷集落では過疎化した地域の維持のための地元住民独自のアイデアの実現や都市住民の受入れによる交流活動、地域の伝統的神楽の保存など多様な方法による地域活性化の実践を見学しました。さらに長谷集落では地域の農地を一括して管理経営する農業法人の活動とその法人が生まれるまでの地域での取組みの歴史を学びました。
 当研究所は,今後もこのような視察団の受入を行い,各分野における日中の相互理解の促進に努めてまいります。

*日中農村農業発展研究会のプログラムは こちら



研究会参加メンバー

研究会の様子

中山間地域研究センターでのレクチャー

薬膳ランチに大満足

谷笑学校で

長谷集落の美しい農村風景に感銘