第一回東アジア六次産業フォーラムに参加しました

 2017年11月16日(木),中国陝西省楊凌にある西北農林科技大学にて,第一回東アジア六次産業フォーラムが行われ,本研究所から,関副所長と田中研究員が参加しました。このフォーラムは,西北農林科技大学,楊凌モデル区管理委員会,大学新農村発展研究院共同刷新戦略連盟による共同開催で,日中の研究者及び企業の代表者計9名による報告が行われ,約200名が参加しました。
 午前中の主題報告は,日本側から農林中金総合研究所の皆川芳嗣理事長による「日本における六次産業化―六次産業化論の系譜と今日的意義」,中国側から復旦大学の張来武教授による「中国における六次産業発展」の2本で,両国における六次産業化理論の発展と実践の概要について報告されました。午後からは7本の個別報告が行われ,関副所長は,「島根県における六次産業化の実態−吉田ふるさと村を事例に」というタイトルで、農産物加工から始まり、観光や宿泊施設の運営、原料生産(農業)に参入し、地域再生に取り組んでいる事例を報告しました。中国側の報告では六次産業化の理論を実践している企業経営者からの報告も多くみられ、農村での六次産業化を模索している中国農村の生き生きとした姿を垣間見ることができました。
 東アジアの六次産業をテーマにしたフォーラムは今回が初めてで,来年度以降も継続的に日中両国における開催が予定されているということです。