第14回日中国際学術セミナーを開催しました

 平成28年10月15日(土)〜16日(日),島根大学において第14回日中国際学術セミナーを開催しました。今年度は全体テーマを「グローバル背景下における持続可能な農山村構築〜社会システム,教育・文化,技術革新,環境対策,自然災害対策〜」とし,基調講演2本,一般講演3本,分科会発表34本,計39本の学術発表が行われました。中国からは,寧夏大学,西北農林科技大学,西南大学から18名の方がご参加くださいました。

 基調講演は,研究所中国側所長である寧夏大学の周震教授による「プロジェクト理論に基づく外国語習得コースの国際化モデルに関する研究」,及び島根大学の山岸主門教授による「大学開放事業から生まれた生産者と消費者の交わり・つながり」の2本で,分野は大きく違いますが,いずれも大学と地域・民間機関との関わりの重要性に触れられており,現在地域の中で大学が置かれている立場,大学が果たすべき役割について考えさせられる内容でした。

 分科会では,当研究所の強みである農林経済,農業生産,貧困扶助,環境保全等の分野に加え,都市計画,汚水処理,太陽光発電,言語文化,教育学等様々な分野の発表が行われ,当研究所が担うプラットフォームとしての役割が象徴されたものとなりました。

 セミナー終了後の17日(月)には,中国からの参加者向けに島根県の中山間地域を見学するエクスカーションが設けられ,雲南市槻之屋地区や飯南町谷地区等で地域活性化の取り組みを視察しました。参加者からは,日中における農業経営方法の違いや,神社を中心として残る日本の祭りの伝承状況等について,多くの質問・感想が寄せられました。

 本セミナーを通して,普段なかなか会う機会のない研究者同士が対面して交流を行うことにより,当研究所を中心とした研究者同士のつながりを更に強めることができたと感じています。


第14回セミナープログラム


セミナーの様子

 

セミナー集合写真

エクスカーション