日本側顧問らが寧夏大学を訪問し,党書記と面会しました

 平成28年3月7〜8日,保母武彦日本側顧問,伊藤勝久日本側所長,関耕平日本側副所長が寧夏大学を訪問し,研究所中国側メンバーとの運営委員会及び金能明寧夏大学党書記との面会を行いました。
 研究所中国側は,今年1月に人事異動が行われ,新しい所長・副所長が選出されました。7日に行われた運営委員会において,伊藤所長から,今回の人事異動にともなう研究所中国側と寧夏大学外国語学院との融合に対する懸念を述べると,新しく中国側所長となった周震所長から,融合についての説明がなされ,融合しても業務自体には変化がないこと,さらには,融合により外国語学院日本語科との関係がより近くなったことから,今後は研究交流だけでなく学生交流にも力を入れていきたいとの思いが語られました。その他,今年度のセミナーの開催時期やテーマ,その他の重要業務について協議が行われました。
 8日に行われた金書記との面会では,まず金書記から昨年末に行われた学内各部局のリーダーの交替について寧夏大学全体の科学研究に関する人材育成能力を高めていくことであると説明がありました。島根大学と寧夏大学の交流の歴史,及び共同研究所のこれまでの事業実施の状況及び成果を振り返り,新しい研究共同に関して、中国西部の喫緊の問題(生態環境,都市化問題)の解決に際して日本の経験を参考にすること,寧夏大学の中国西部の発展研究,島根大学の日本の中山間地域の研究という相互の特徴を生かした研究発展と人材育成を重視すること,また両大学の特徴的分野の学生を相互派遣・交流のための経済的支援の強化にも取り組んでいきたいこと,などの意見がありました。保母顧問は,従来の固定的考え方だけでなく,柔軟に新しい国際的共同研究・学生交流を考えることが重要であると語りました。この基本的考えにもとづき,今後の更なる国際共同研究や学生交流事業の活発化を目指して,意見交換が行われました。