2015年度日中国際学術セミナー(第13回)を開催しました
共催:日本学術振興会北京研究連絡センター

 2015年10月15日(木)〜16日(金),寧夏大学にて第13回日中国際学術セミナーが開催されました。今年度は全体テーマを「国際化の背景下における多学科・多領域の持続可能な発展に関する研究」とし,全部で17本の学術発表が行われました。

 1日目は,開幕式と主題報告が行われました。主題報告は,研究所日本側顧問である島根大学の保母武彦名誉教授による「日本の新しい政策動向:『地方創生』」,寧夏社会科学院の陳通明元副院長による「寧夏における社会保険事業の発展状況に関する研究報告」,寧夏大学の左理元副校長による「産業及び教育による貧困支援の結合こそ農民の脱貧困の持続的な道である」の3本で,経験豊かな先輩方のご報告を直接聞くことができ,参加者にとって大きな刺激となったようです。

 2日目は分科会に分かれて学術発表が行われました。今年度のセミナーの特徴として,分科会が自然科学系と社会科学系という大きな枠組みで設定された点があげられます。そのため,学術的に詳細なやり取りができなかった点は否めませんが,一つの分科会でさまざまな分野の発表あったため,全体テーマにふさわしい,分野を超えた交流をすることができ,この点はご出席いただいた研究者の方々から好評をいただきました。また,島根大学側の立場から言えば,これまで交流の少なかった分野の中国側の先生方と接触する機会が持てたことで,新しい共同研究への道が開けたのではないかと思います。


会場風景

分科会