2010年度研究奨励助成の対象者決まる

 島根大学と寧夏大学の学術交流20周年を記念して、島根大学によって創設された島根大学・寧夏大学国際共同研究所に係る研究者に対する研究奨励助成の2010年度(第3年度目)の対象者が決定しました。  
 2010年度の応募申請は、寧夏大学から7件で、島根大学側からはありませんでした。申請された7件の内から、次の3件が助成対象に選ばれました。

 【研究分野2】生態系・環境の保護と再生に関する調査研究
  ○閻  宏 (寧夏大学農学院・教授) 200,000円
   <研究課題の概要>
    「クコの生産廃棄物の資源化に関する研究」
    クコの茎葉部および果実加工残渣など,寧夏において,クコの生産と加工過程で生ずる廃棄物の産出量を調査する
    とともに,栄養素と生理活性物質(ルチン,ベタイン,ビタミンC)の含有量を測定し,廃棄物の資化方策について検討
    を行う。

   ○曹  兵 (寧夏大学農学院・教授) 200,000円
   <研究課題の概要>
    「寧夏干ばつ風砂地区における土壌中炭素含量の区間差異」
    寧夏干ばつ風砂地区における6種類の調査対象地(自然草地,退耕還草地,人工封育草地,流砂地,固定砂地およ
    び人工林地)より土壌サンプルを採取し,強熱残渣および炭素含量を測定し,植生と土壌中炭素蓄積の関連につい
    て量的解析を行う。

 【研究分野3】農業経済と社会発展の比較に関する調査研究
   ○蘇 東海 (寧夏大学政法学院・教授) 200,000円
   <研究課題の概要>
    「寧夏南部山区の農業経済と社会発展の比較に関する調査研究」
    寧夏南部山区は黄土高原の東部に位置し,生態環境が脆弱で,雨水に頼った農業生産条件であり,一部の農民
    は今でも貧困から脱出していない。また,工業基盤が弱く,第二次,第三次産業の発展が遅れており,財政能力が
    低く,労働就職が難しい。したがって,南部山区で調査研究を行い,貧困克服の対策と方法を提出することは,南部
    山区の急速な発展に重要な意義を持つ。