国際協力機構(JICA)上田善久理事が、研究所を視察されました


【写真;研究所訪問】


 10月1日、国際協力銀行(JBIC)の海外経済協力業務や外務省の無償資金協力業務の一部を承継・統合して新JICAが発足しましたが、新JICAの上田善久理事が、10月26日に当研究所を視察されました。

 上田理事の当研究所視察は、寧夏回族自治区におけるJICAによる支援事業(円借款事業)の現状視察の一環として行われたものです。

26日は、寧夏自治区財政庁の案内で、円借款事業で実施された寧夏放送センターの新社屋、銀川市汚水処理場、中水処理場、排水場(水環境プロジェクト)、紅棗園(生態環境改善プロジェクト)などの視察の後、寧夏大学を訪問されました。
 
 寧夏大学では、最初に大学本部棟会議室で寧夏大学幹部等との懇談会があり、張成副学長から大学の概要、人事処長から人材育成事業の経過と実施状況の説明がありました。また、人材育成事業で島根大学等に派遣された寧夏特別研究員25名を代表して、美術学院の郭琳院長、工学院の朱学軍教授が、島根大学での研究の経験を話されました。

 上田理事は、「すばらしい懇談会を開いてもらって感謝している。円借款事業が地元に役立ち喜ばれていることを知ることができた。円借款事業は終わったが、人材交流事業などは今後も引き続き力を入れて実施する。」と述べられ、何学長は、「寧夏大学は、10月に全国重点大学に入ることができたが、これはJICAの円借款事業と切り離して考えることはできない。支援に心から感謝している。今後もどんな形ででも支援をお願いしたい。」とお礼とお願いの挨拶がありました。


【寧夏大学との懇談会】
※座談会出席者;
何建国学長、李星、張成副学長、学長室所長,人事処、財政処、基礎建設処、資産管理処の各処長、国際研究所所長高所長、神田、教員代表として寧夏特別研究員経験者郭琳教授、郭少新教授、朱学軍教授、自治区財政庁馬閩霞庁長、常莉民プロジェクト主任等


 座談会の後、音楽学院、共同研究所、学生活動センターなどの施設を見学されました。当研究所では、高所長、張副所長はじめ全スタッフが迎えるなか、施設の利用状況を視察されました。

 この上田理事一行の視察の状況は、27日夜7時30分から寧夏テレビで放映されました。上田理事一行の現地視察の画像を流しながら、JICAによる円借款事業の内容が解説されました。