日本学術振興機構(JST)北京事務所渡辺格所長一行、研究所を訪問


<南部山区を視察されるJST渡辺格所長一行>

 9月11日から13日にかけて、日本学術振興機構の渡辺格所長、天野年崇副所長、李青氏(通訳)が当国際共同研究所の招きに応じて、寧夏南部山区の視察をかねて研究所を訪問されました。  
 9月11日、12日には、南部山区固原市彭陽県の荒山治理と退耕還林の状況を視察されました。彭陽県は、島根大学寧夏プロジェクトが、8月に現地調査を行ったところで、小流域総合治理計画として荒山治理、表土流出防止、退耕還林事業を農業、農村建設と結びつけ大きな成果を挙げ、全国のモデルとなっている県です。


<彭陽県の荒山治理による段々畑>

 12日は午後から、寧夏中部乾燥地帯の荒漠化の状況を視察するため、呉忠市塩池県に移動しました。しかし、これまで荒漠化の代表的なところといわれた場所は、羊の放牧を禁止した効果が現れたのか一面草原となっており、荒漠化した土地に出会うことはできませんでした。


<彭陽県の段々畑とヤオ洞住宅>

 一行の視察には、研究所の保母武彦顧問、神田嘉文研究員、郭迎麗所員が同行しました。
 13日は、当研究所において日本学術振興機構の事業内容について詳しく説明を受けました。

 なお、渡辺格所長一行の寧夏南部山区視察の状況は、渡辺所長が、科学技術振興機構の『中国総合センター』のホームページ(http://www.spc.jst.go.jp/)に、「北京事務所快報  寧夏回族自治区の「退耕還林」プロジェクト」として詳しく報告されています。是非一読されることをお勧めします。