第1回寧夏ワークショップを開催

日中の研究者が積極的な意見交換を行った 2006年12月19,20日の2日間にわたり、島根大学・寧夏大学国際共同研究所主催のワークショップ「寧夏経済社会の持続可能な発展」が同研究所において開催され、日中双方の研究者がそれぞれ、研究発表や意見交換を行った。
 このワークショップは、生態環境の保全・建設と農村社会の発展を有機的に結合させる新たな農村建設が求められている今日、 中国寧夏南部山区に適した環境保全型農村発展モデルを構築する重要性が高まっていることを念頭において、日中双方の研究発表を踏まえて意見交換を行い、今後の共同研究の発展に資することを目的に行われたものである。 なお、今回の活動は、本研究所が今年6月に本格的に活動を開始して、初めての国際的な研究活動となった。
 ワークショップでは,高桂英所長,許興寧夏大学副学長,井口隆史所長,孔斌科学処処長の開会挨拶のあと寧夏大学側研究所所員 5人全員,島根大学側は公募に基づく 4人による 9つの研究報告が行われた。 それぞれ 2人の予定討論者による討論のあと参加者による活発な討議が行われた。最後に,3つの部会の司会(廣嶋・張・井口)による各部会の報告および討論のまとめと、今後の研究所の共同研究、交流 20周年記念事業の進め方についての議論が行われた。 高所長、廣嶋副所長による閉会挨拶において国際共同研究のあらたな基礎が築かれたことを確認し,ワークショップは幕を閉じた。 年度末に刊行される研究所の今年度報告書の中にこの報告も含められる予定である。
 また、21〜22日にかけて、参加者は寧夏南部山区の固原市彭陽県の生態建設の現場を県書記の劉氏の協力のもと郭富国人大常務委員会副主任の案内で見学した。

【写真:日中の研究者が積極的な意見交換を行った】

 第1回寧夏ワークショップのプログラムはこちら(別窓)