1.寧夏大学田軍倉教授、研究成果4.6億元の博士
宁夏新闻网 WWW.NXNEWS.NET    2008-6-27



温室で野菜の点滴灌漑技術を指導する田軍倉教授

(略歴)
田軍倉氏は、1958年3月、陝西省扶風県に生まれる。
1982年7月、西安理工大学を卒業、工学学士の学位を取得。
1988年6月、西安理工大学工学修士の学位を取得。
1998年6月、武漢大学を卒業、博士の学位を取得。
農地水利が専門の教授、博士課程指導教官。
国家「百千万人人材プロジェクト」第一、第二次選抜者。
国務院政府特別手当授与者。
寧夏大学副学長級調査研究員。
土木水利工程学院院長。



 田軍倉教授に関する第一(最初)は多い。寧夏で最初の水利工程専門博士。寧夏で初めて中国のノベル賞といわれる 「何梁何利基金賞」を獲得した人。学科のリーダーで、自分の研究団体と共に寧夏理工科博士課程の設立を実現させた 等々。

 彼が完成させたマイクロ灌漑に用いる砂の含有量の多い水の浄化技術、温室野菜点滴灌漑、黄河灌漑区節水灌漑、 用水路・溝・耕地の水浸透防止技術、圧砂瓜(荒漠地で作るスイカ)の液肥の高効率利用等の成果は国内のトップレベ ルに達し、マイクロ灌漑に用いる砂の含有量が多い水の処理技術は国際的な先進レベルに達している。もし、これらのあ まり見かけない専門用語で田軍倉教授の成績を形容することがまだ不十分なら、権威ある部門に認定されたデータを引 用することもできる。「各項目の研究成果の増収と支出節約は4.6億元に達し、節水農業の産業化に対する技術的な支 柱の役割を果たしている。」

 このように評判の高い田軍倉教授だが、家族の彼に対する評価は飾り気がなく、いくらか不満げですらある。奥さんは 言う。「他の博士の方はどのような仕事をされているか知りませんが、主人はただの農耕と灌漑の博士です」。息子さん も作文に次のように書いている。「父は一日中俯いて大地を見ているので、空を見上げることがない。頭のてっぺんはと っくに薄くなり、周りの髪の毛は雑草のようにゆがんでいる。家に帰っても考え込んでいて、息子である私の存在を全く無 視しています。……」。


畑に寝る大学教師
 西安理工大学卒業後、田軍倉教授は寧夏農学院水利学部に入って教師を勤めた。他の先生と違うところは、田先生は 田畑を自分の重要な仕事場としていることである。十数年も続けて、毎年5ヶ月間、彭陽県と塩池県の畑で研究を行った。 話によれば、研究は、実は農民と同じように野良で働くことだったそうである。

 彭陽県の白岔郷で小流域治理の仕事をした時、彼は地元の人と同じように、飲み水は雨が降ったときにためた地下の 穴倉の濁った水か、或いは何キロも離れたところから運んできた人畜共用の水を飲んだ。奥さんは言う。「ある日、塩池 県へ会いに行ったとき、頭や顔がほこりだらけの主人が農民の中に居たので、どれが主人か分からなかった」。そして、 正確に資料を記録するために、田先生はしょっちゅう畑で寝る。そのため奥さんが「私はどこで寝るの」と聞くと、田先生は 畑のそばにつくった小屋を指差して「麦わらを敷いてここで寝なさい」と言った。
 南部山区で、田軍倉教授は水に対する体験をますます深めた。水不足の寧夏において、いかに水資源を高効率に利 用するかが彼のその後の研究となった。田先生は言う。農村に深く入ってこそ、農民が直面する問題を理解できる。こ れらの問題を解決することが、彼の研究の出発点となり、これこそが科学研究の成果を有効的に生産力に転化できる力 となった。

 1990年から1991年にかけて、彼は寒冷地区において寒さによる用水路のコンクリート法面のひび割れ問題を解決する ために、塩池県でパイプ灌漑技術を導入し、塩池県四墩子等の井戸灌漑区2300畝(ムー)のパイプ灌漑モデルを計画、設 計して、工事の施工をも指導した。1992年、パイプ灌漑モデルでは、当時パイプ資材の価格が高い問題に対して、彼は寧 夏水利庁パイプ灌漑実験課題の責任者として、研究を完成させ、パイプ灌漑を普及させるために、パイプの型と材質の選 択、圧力調整管の安全保護措置、給水栓などの技術的な難問を解決した。パイプ灌漑モデルを普及する中で、彼はパイ プ灌漑での水運送における節水問題を解決したが、畑の節水問題はまだ未解決であった。また寒冷のために作物の積 算熱量が足りない現実に気づき、1993年、寧夏で初めて地膜上灌漑技術を導入した。同年、彼は塩池県水田局の農場で、 10畝の西瓜とトウモロコシの地膜上灌漑を成功させた。

 1994年から、田軍倉教授は塩池県で自治区科学技術部門が取り組んだ「寧夏旱魃地区用水路、溝、畑の潅水浸透全 面防止技術に関する研究」を開始した。3年の試験研究を経て、国内で初めて用水路、溝、畑の潅水浸透全面防止技術の 節水メカニズム、形態、適用条件を明らかにし、用水路、溝、畑の潅水浸透全面防止技術のもとでの西瓜、トウモロコシの 水と肥料の結合モデルと優良化結合プログラムを提案した。経済的評価によって各種節水灌漑モデルの合理的な配列順 序を得、「管灌漑+膜上灌漑」が旱魃多風寒冷地区における大面積の畑作灌漑に最も良いモデルであることを探し出した。 本研究の成果は節水40%~70%、増産20%~30%となる。現在、この研究成果は寧夏で広く普及され、「膜上灌漑」は 既にトウモロコシ、スイカ、温室野菜、落花生、果樹、馬鈴薯から春小麦や水稲までに拡大された。評定の専門家は、この 技術は節水量が多く、灌漑水が良く、投資が少なく、効果が高く、普及しやすく、効き目が速く出る等の長所があり、旱魃 地区で節水灌漑を発展させるのに最も良い選択だと評価した。

  1990年代中期、冬から春にかけて、寧夏で消費される大部分の温室野菜を他の地方から運んでくる必要があった。 農民の収入を増やすために、田教授は自ら設計、施工して銀川八里橋の温室野菜点滴灌漑プロジェクトを立ち上げた。 またここを基地として、同僚と共に点滴灌技術と野菜栽培技術を結合して、一つのシステムとしての研究を展開した。膜 下点滴灌技術は節水だけではなく、ビニールハウスの室内温度が上がるにつれて湿度を低くさせ、病虫害の発生率を 大幅に低下させ、野菜栽培農家は農薬をやる回数を減らした。そして、生産量が向上すると共に、野菜の品質も大幅に 改善された。果物、野菜のムーあたりの生産高は伝統的な溝灌漑より2000~3000元増加した。

 近年、田軍倉教授は、節水灌漑はどのように特色農業発展と圧砂畑(荒漠地の畑)の持続可能な利用に貢献できるか 研究を始めた。2006と2007年の実験を通じて、圧砂畑(荒漠化した砂地の畑)の膜下細管出流の補助灌漑技術を採用し、 圧砂畑に対して、1㎥の補助灌漑をすればスイカを60kg以上増産でき、畝(ムー)当りの増産高と生産額をそれぞれ50% 以上増加させた。


高速道路両側の緑化に対する点滴灌漑技術を発明
 成熟した節水灌漑技術を、いかに広範に普及させ、他の分野と結合して社会に貢献するかが田軍倉教授が注目してい る新たな課題の一つである。

 1998年後半、交通部管轄のある会社の指導者が田教授の名声を慕って、わざわざ節水灌漑技術を高速道路緑化に応 用する方法を学びにやってきた。以前、高速道路の緑化灌漑は主にトラックで水を運ぶ方法に頼っており、この方法では 手間と時間がかかり、安全上に問題があり、水資源の利用率も非常に低かった。

 田軍倉教授は、この会社のために広西省の「桂柳高速道路」と雲南省の「玉元高速道路」で、国内で初めて高速道路中 央分離帯の迎春花(花の名前)に対する点滴灌漑システムを設計し、工事実施の指導をした。彼は弟子を連れて現場で実 験研究を行い、2項目の実用新型特許を申請した。その良好な効果は多くの省、市の交通部門の指導者の注目を集め、見 学に来るようになった。

 現在、既にこれらの省と市の高速道路建設に応用されている。 現在、寧夏の「古王高速道路」、「銀古高速道路」、「葉中 高速道路」、「銀川南環高速道路」及び「銀川西北環高速道路」の中央分離帯の緑化には全て緑化点滴灌漑技術の成果が 採用され、めまい防止、美化、緑化の良好な効果と大きな社会的効果を果たしている。

 また、彼はマイクロ灌漑用の砂の含有量の多い水を浄化した水の排水・浸透(非全流)濾過の新方法を発明し、その装置 の特許を取得した。寧夏と新疆等で応用し、黄河の砂の含有量が高い水でマイクロ灌漑するという世界的な難問に新しい 道を切り開いた。


論文は大地の上で書けと学生を教育
 寧夏第一の水利学の博士として、田軍倉教授は、寧夏の経済社会発展を制約しているのは人材であり、人材育成が 技術革新と普及に要の役割を有していることをよく知っている。寧夏大学土木と水利工程学院院長として、田軍倉教授は、 人材育成を技術革新と技術普及の不可欠の仕事としている。田教授言う。現代の大学には三つの機能がある。人材育 成、科学研究、社会奉仕である。そのうち科学研究が架け橋の役割を果たして、社会発展に奉仕もし、人材育成の重要 な環にもならなければならない。そして、科学研究を教学の内容に転換してこそ、学生の創造力を高めることができる。 このような思想の導きの下に、田教授が指導する35名の修士課程、博士課程の院生は、実験室の中のかわいい若者 ではなく、畑で働く皮膚の黒い文化人である。田軍倉教授はいつも学生に対して、まじめに学問に励み、実験室を出て、 大地の上で論文を書きなさいと教育している。

 一流の人材を育成するためには、一流の学科がなければならない。田教授は学科建設を大学運営の先導的理念と しているので、彼の率いる団体は、1996年に寧夏で始めての工科(水利水電工程)修士学位の授与権申請を成功さ せた。その後、2001年には寧夏自治区工科重点学科(水利水電工程)の申請を成功させ、2005年には全国の激烈な 競争の中で寧夏で第一番目の工科(水利水電工程)博士学位の授与権申請を成功させ、寧夏の水利学全体のレベル を引上げ、学科の飛躍的発展を実現した。また、人材を市場経済の発展と需要に適応させるために、彼と彼のグループ は、新しく本科の専攻科目を二つ、三年制の専攻科目を一つ創立し、教学改革を大胆に進め、土木水利工程学院の学 生募集と就職が盛況な状況を保っている。

 最近、彼はアメリカ国際空気制水有限会社と「中米連合新一代バイオニック空気制水機合弁開発協力協定」に調印 した。本プロジェクトでは、注水量が高く、低コストで、環境にやさしく、また農業灌漑に応用可能な新一代バイオニック 空気制水機と空気制水工程を研究し開発する計画である。

《新消息報》2008.06.27第13版 (翻訳;郭、校正;神田)

 
2.寧夏大学、「211工程」(中国重点大学)第三期に入る

 2008年9月13日、寧夏大学A区国際交流会議センターは、万雷の拍手に包まれ、重要な歴史的瞬間の証人となった。

 中国共産党中央政治局委員、国務委員の劉延東女史は、寧夏大学が「211工程」(21世紀初頭に約100の全国重 点大学を建設するプロジェクト)の第三期重点建設大学に組み入れられたことを宣告した。

  これに対して、自治区党委員会書記の陳建国氏は、寧夏大学が「211工程(21世紀初頭に100の全国重点大学を 建設するプロジェクト…以下同じ)」建設に組み入れられたことは、党中央、国務院が寧夏に対して深い関心と支持を 持っていることを表明したものである。これは寧夏大学に対する吉報であるだけでなく、自治区全人民にとっても大 きな慶事である。劉延東国務院委員は、自治区成立50周年記念に「大きな」、「手厚い贈り物」を持ってこられたと述 べた。

 「211工程」大学の無い省、自治区の一つとして、寧夏は、「211工程」の実現を目差して大いに努力してきた。2000 年、当時の中国共産党中央政治局常務委員、国務院副総理李嵐清氏は、寧夏大学を視察され、「中央は、寧夏と力 を合わせて寧夏大学を建設する、努力を集中して寧夏に「211工程」大学を創ろう」という重要な指示をされた。2001年、 寧夏大学は「211工程」大学建設申請事業を正式にスタートさせた。

 今年の6月16日に、自治区党委員会書記陳建国氏は、自治区主席王正偉氏と連名で劉延東国務院委員に書簡を 送り、寧夏大学の「211工程」建設に対して更なる高配と支援をお願いした。

 「寧夏大学建設と発展報告会」において、劉延東女史は、寧夏大学が「211工程」の申請と建設を巡って、十分に着 実で、十分効果のある仕事を展開したと述べた。

 また、寧夏大学設立以来50年間にあげた成果に対して、「寧夏で唯一の省・部共同建設総合大学として、寧夏大 学は自治区と同時に生まれ育ち、建校50年以来、自治区の経済社会発展に顕著な貢献をした。寧夏大学の非凡な 発展過程は西部にしっかりと根を下ろし、たゆみない努力によって輝かしいページを書き続け、一代また一代「寧大 人」の苦難に満ちた努力,発奮有為な精神風貌は顕著である。また、わが国の西部地区、民族地域において首尾よ く大学を建設、運営し、歴史的な業績を証明した。」と高く評判された。

 劉延東女史は、寧夏大学が直面している歴史的チャンスに大きな望みを託して、6つの要求を出された。

一、 大局的な意識を樹立し、奉仕の中に価値を現し、貢献の中で発展を実現させ、 中華民族の偉大な復興に対して 更なる貢献をすること。二、責任意識を樹立し、巨視的な思考と戦略研究を強化し、キーポイントと重点に着目してそ れを乗り越え、党の教育方針と民族事業方針の責任を確実に実行すること。三、質量意識を樹立し、高素質、高質量 の人材を育成することを中心任務として、内包的発展の道を歩むこと。四、特色意識を樹立し、優勢と潜在力を更に発 揮させ、寧夏大学を地域的特色、専門的特色のあるハイ•レベルの大学として建設すること。五、チャンス意識を樹立し、 「211工程」第三期建設をきっかけとして、大学の発展をハイ•レベルに高めること。六、新創造意識を樹立し、人材育成 と大学運営における新探索を進めること。

 そして、寧夏大学は、寧夏における大学教育の先頭に立つだけではなく、西部大学教育分野でも先頭になってほし いと述べた。

 陳建国自治区党書記は、劉延東国務委員のスピーチは、寧夏大学に対するものだけではなく、寧夏各分野の事 業に対する新しい要求である。我々はその中味を十分理解し、寧夏大学をよく運営し、寧夏の「小康社会」建設の新 しい局面を全面的に切り開き、優れた成績で党中央、国務院の関心と厚意に報いると述べた。

 教育部の周済部長、中央統戦部朱維群副部長、国務院項兆倫副秘書長、国家発展改革委員会張茅副主任、国 務院研究室江小娟副主任、自治区の指導者王正偉、于革勝、劉暁濱も報告会に出席した。

「寧夏大学報」から  (翻訳;郭、校正;神田)


3.銀川市、”中国10大特色憩い都市”の称号を獲得

 銀川市の色濃い回族の郷の風情、雄渾な大砂漠の光景、秀麗な塞上の水の色、古い黄河文明、神秘的な西夏 文化が、審査員の心を捉えた。10月24日、2008年度中国(国際)憩い発展フォーラムの表彰式において、銀川市は “中国10大特色憩い都市”の名誉を獲得した。

 「黄河の両岸に広々と広がり、古くから呼び習わされている“塞北の江南(万里の長城の北にある江南地方)”の 美称、これこそが天下の黄河に富み栄え、中国十大新天府に選ばれた銀川平原であります。寧夏・銀川、平穏な る華夏、金銀の山河、豊な個性、一度訪れたら一生忘れられない都市。皆さんが寧夏にお越しになることを歓迎い たします。雄渾なる賀蘭山、神秘に満ちた西夏王国、濃厚な回族風情の尽きない魅力、銀川は各方面のお客様の ご来訪を期待しております」。銀川市副市長の李衛東氏は、深い感情を込めて受賞の喜びの言葉を述べた。

 2008年中国(国際)憩い(休閑)発展論壇は、『求是』、『小康』の雑誌社、浙江大学、杭州市人民政府、世界憩い (休閑)組織が主催した。
 今回の『特色ある憩い都市』は、“知名度”で選ぶのではなく、“個性”で選ばれる。中国の著名な工業都市から 文化古都まで、海浜都市から内陸都市まで、多くの都市が“休閑(憩い)”の価値を発見し、それぞれが独特の休 閑(憩い)の風格を持っていた。

 十大都市に選ばれたのは、南京市、銀川市、瀋陽市、大連市、楊州市、聊城市、九江市、呼侖貝爾市、安陽市、 舟山市である。    
 論壇は、“中国十代特色憩い都市”の他に、中国十代“文化休閑(憩い)基地”、“生態休閑(憩い)基地”、“温泉休 閑(憩い)基地”、“中国運動休閑(憩い)の城”、“四大休閑名山”をそれぞれ選出して発表した。

寧夏新聞ネット 2008年10月28日付け (原文は中国広播網2008年10月28日) (文責;神田)



4.友好都市間の協力を強化し、寧夏の飛躍的な発展を促進する

寧夏回族自治区副主席 斉同生
2008年11月8日 北京にて


尊敬する陳昊蘇会長、尊敬する各代表の皆様
指導者の皆様、来賓の皆様:
 
 こんにちは。
 深まる秋の季節にあたり、この度、2008年中国国際友好都市大会に出席させていただき、大変光栄に思います。 ここに寧夏回族自治区政府を代表して、大会の開催に熱烈なお祝いを申し上げます。そして会議を計画、実施して くださいました中国人民対外友好協会、中国国際友好都市連合会及び長期にわたって一貫して寧夏の対外開放と 経済発展を支援してくださいました国内外の友人の皆様に衷心より感謝を申し上げます。
 大会が円満に成功を収めるよう心からお祈り申し上げます。

 国際友好都市事業は、対外開放交流の重要な基地であり、わが国地方外事事業の重要な媒体であり、現代化 国際都市を建設するための重要な資源であります。国際友好都市連合会は地方の政治、経済、社会の発展過程 において他に替わるもののない役割を果たしております。国際友好都市に依拠して、寧夏は関係する国および地 域間と多面的な協力を展開し、共同発展を促進することができました。改革開放以来、寧夏と世界との交流はます ます密接なものとなりました。友好都市関係の樹立は、国際社会での寧夏の知名度を高め、寧夏に発展のチャン スをもたらし、寧夏各界人々の視野を広げ、国際交流・協力の認識を強めました。また、寧夏が海外との交流と協 力を一層促進した結果、寧夏の対外開放と経済社会発展もまた力強く推し進められました。

 「態度積極、段取り安定、友好第一、実績重視」の方針と「友誼、互恵、実績を大切にする」という交流の原則に 基づき、寧夏の友好都市活動の展開は、過去数年間に急速な発展を遂げました。1987年、ベナン共和国ボルゴ 省と友好都市関係を結んで以来、日本の島根県、イタリア・カンペニア大区、ノルウエー王国・サンフ郡、ハンガリー 共和国・ベス州、パキスタン・パンジャブ、韓国・慶尚北道と相次いで友好都市関係を樹立しました。そして、メキシ コ・フォウチェン市、アメリカ・オウランド市とタイ・パッタニ省とは友好都市締結の覚書に調印しました。これまで、寧 夏は、13の国の11の省、区、郡、県及び7つの都市と友好関係を結んでまいりました。また、私が喜んで皆様にお 知らせたいことは、我々はここ北京において、エジプト・ファユム省と友好都市協定書に調印することになりました。 これは、われわれ双方にとって非常に重要な機会であります。

  国際交流と協力は、寧夏の社会経済の様々な分野に浸透しております。寧夏は友好都市関係を利用してパキス タン、ノルウエー王国、ハンガリー共和国、イタリア、日本、タイ国の企業と良好な協力を展開いたしました。過去数 年に「企業フォーラム」、「新製品博覧会」、「書画展」等の活動の展開によって、海外との関係を密接にさせることが できました。また、日本・島根県の出資支援と技術指導のもとに、我々は日本の友人と共に50ヘクタールの「寧夏・ 島根友好林」を建設し、環境保全プロジェクトの実施、島根県への国際交流員、研修員、留学生を派遣いたしました。

 友好都市の樹立は、寧夏の国際化の進展を促進し、現在、寧夏は北東アジア地方政府連合会の正式会員となり、 毎年組織活動に参加し、連合会秘書処から称賛されております。

  国際的交流と協力に依拠して、発展のチャンスを探求することは、現在、我々の新たな選択になっています。地域 の現実条件に基づいて、寧夏の対外開放と交流を一層強化させたいと存じます。全国対外友好協会と各方面の友人 の方々が引き続き、寧夏の建設と経済発展へご支援いただきますことを心から希望しております。また、各方面の皆 様が寧夏を訪問されることを期待しております。このことが、寧夏の国際的知名度と国際協力のレベルを高める一番の 方法であると存じております。

 最後にこの機会をお借りしまして、皆様に簡単に寧夏の紹介をさせていただきたいと思います。先般、寧夏人民は、 自治区成立50周年の喜ばしい日を迎えました。寧夏は中国の西部に位置し、「塞上の江南」という美称があります。 寧夏の歴史は悠久で、エネルギー、鉱産物、農業資源に恵まれ、自然風光、歴史文化、民族風情は独特のものが あります。改革開放以来、特に国が西部大開発政策を実施して以来、中国西北地域の少数民族自治区の一つであ る寧夏の状況は、天地を覆すほどの大きな変貌を遂げ、経済社会の発展は顕著に加速され、歴史上最も良好な発 展期に入りました。
 地方的な特色を持つ経済システムが基本的に形成され、新型工業化が大いに進み、インフラ整備も大きく改善され、 都市部と農村部の面目を一新しました。今日の寧夏は、既に全国の商品食糧生産基地とエネルギー化学基地になり、 飛躍的発展戦略による「小康社会」実現の進行過程にあります。2ヶ月前,国務院は『寧夏経済社会発展を更に促進 することに関する若干意見』を公布し、一連の優遇政策を出してくれましたので、寧夏の発展はかつてない歴史的機会 に直面することになりました。

 現在の寧夏は、民族が団結し、調和のとれた社会が進展中で、各民族人民は安心して暮らし、楽しく仕事をし、国内外 から広く注目される西部の重要な省区となりました。

 ここに、私は自治区人民政府を代表して、世界各界の皆様、友人の皆様が、チャンスを作って寧夏を訪問、観光され、 投資して起業されるようお招き申し上げます。そして、寧夏の発展と建設に積極的に参画され、互恵互利、共同発展を 求め、共に寧夏の美しい未来を切り開こうではありませんか。

みなさま、ありがとうございました。

※ 2008年11月8日 北京市で開催された「2008年中国国際友好都市大会」に於ける、自治区副主席の発言

(翻訳;郭、校正;神田)


5.8つの対策で寧夏への投資を奨励

 国務院の『寧夏経済社会の発展を更に促進することに関する若干意見』を貫徹し、寧夏回族自治区党委員会、人民 政府の『区民の創業を一層進める意見について』を着実に実行するために、最近、自治区は、8つの措置を講じて、自 治区外の投資家が寧夏に投資することを奨励し、外向型(海外開放型)経済を発展させようとしている。

≪8項目の措置≫

1. 輸出入企業が、企業の名称の中に直接「国際貿易」、「対外貿易」、「輸出入」などの専門用語を使うことを許可する。 まだ国家経済職業分類標準に組み入れられていない新興企業に対して、企業の名称を申請する際、その提出され た関係書類、資料の表現に基づいて、業種の特徴と経営範囲を表す企業名を臨機応変に裁定する。

2. 香港、マカオ、台湾の投資家の寧夏における投資手続きを簡略化する。この三つの地区の自然人が投資した場合、 直接、香港、マカオ住民である身分証、台胞証(回郷証)などの証明書のコピーを投資証明書類として提出ができ、 それをチェックして間違いがなければ、公証、認定書類を提出しなくてもよい。

3. 外国人投資企業・投資家主体資格認定制度を実施する。既に中国の他の省、自治区、直轄市で外国人投資企業を 設立している外国投資家に対しては、既に公証、認定された主体資格書類のコピー、既に設立した外商投資企業の 営業免許のコピー及び登録主管機関が発行した証明書類によって申請し、改めて公証、認定手続きをしなくてもよい。

4. 外国(地区)の投資家の、国外の移転可能な非貨幣資産による出資を認める。外国人投資企業の中国側の、企業 の純資産による出資を認める。外国人投資企業の中国側が国有企業である場合、国有資産監督管理部門の承認を    得た後、株の権利の形による出資を認める。

5. 法律、行政法規或いは国務院の決定に、登録前の審査が必要であることが規定されていない場合、また国家の産業 政策に違反しない場合に、外国人投資企業は営業項目を自主的に決めることができる。

6. 外国人投資企業の経営範囲のうち、事前審査に関して、すぐ事前審査書類を提出出来ない場合、まず、企業が申請し たその経営範囲に基づいて、一時的に「×××プロジェクト建設」として裁定し、企業が関係する書類を揃え、許可を 得てから正式に営業範囲を裁定することができる。

7. 外国人投資企業が支機構(支社)を設立する場合、審査機関の批准書類を提出する必要はない。外国(地区)企業が、 寧夏に駐在代表機構を設ける場合、法律、法規に審査批准が必要と明確な規定がある場合を除き、審査機関の批 准書類は必要とせず、駐在期限も制限を受けない。

8. 外国人投資企業(支社を含む)の住所が賃貸オフィスビル、ホテルなどである場合、貸借契約或いは証明書類を提出 するだけで、家主の財産権証明書の提出を必要としない。


    寧夏新聞網 WWW.NXNEWS.NET    2008-11-10 【新聞論壇】から            (翻訳;郭、校正;神田)


6.寧夏自治区発展改革委員会、経済業務に奮励

182のプロジェクトを整理•申請、総投資額691億元
寧夏新聞網 WWW.NXNEWS.NET    2008-11-24 【新聞論壇】

 11月21日、寧夏自治区発展改革委員会の情報によると、寧夏は182のプロジェクトを整理し、申請した。投資総額は691 億元で、その内、中央投資の申請は298億元である。既に国家の新規増加投資11億元を獲得した。これらの資金は主に 棚戸区(都市の中で、平屋の密度が高く、使用年数が長く、一人当たり建築面積が小さく、インフラ整備が不足し、交通が 不便で、治安・消防が不安定で、衛生状況が悪い区域、或いは「城中村」(町の中の農村)…訳者注)の改造、農村の中学 校の改築、農村メタンガス、三北防風林と天然林保護と支線空港(中衛と固原の空港)建設などに使うことになるという。

 自治区改革発展委員会は、経済情勢の観測分析を強化し、プロジェクトの建設進度を加速し、中央の内需拡大政策と措 置を着実に実施し、当面の経済業務に力を入れて取り組んでいる。第3四半期以降日増しに深刻化してきた経済情勢に対 して、いくつかの調査班を組織して、農村と企業に入って、現場で工業、農業の生産情況を調べた。そして、国内外経済の 推移と自治区への影響に対して細心の注意を払い、国家のマクロ経済政策をよく研究し、自治区党委員会、政府に≪当面 の経済形勢と第4半期経済業務に対する建議≫を提出した。その中で、工業の不景気な情勢を抑制し、固定資産投資の高 度成長を保持し、発展方式の転換を促進する十項目の措置を提出した。

 発展改革委員会は専門監督指導組を組織し、各プロジェクト建設部門に入り、指導と調整を強化しながら、障害を取り除く。 また、建設中のプロジェクト、着工が予定されているプロジェクト、または前期調査をしているプロジェクト等に対して、分類指 導と統一推進を堅持している。現在、呉忠黄河幹線道路大橋、賀蘭山体育場は既に着工し、親水体育センター、自治区職 業教育実技訓練基地などの重点プロジェクトを強力に推進している。
 そして、寧東三大基地でスタートした10の重大プロジェクト、孟家湾-営盤水高速道路、西線高速道路の平羅―崇岡間、 銀川区間、国道211号線の白土岡-太陽山区間、国道309号線の彭陽県境越区間と黄毛山区間の建設工事は、12月に着 工することになった。
 最近、自治区発展改革委員会の各管理部門は、自治区の各庁局と調整して、農林水利プロジェクト25、基礎産業プロジェクト 60、交通プロジェクト9、ハイテクプロジェクト25、社会事業と就職プロジェクト62を整理して国に報告した。                                    

(翻訳;郭迎麗、校正;神田)


7.農民が愛する「草の根銀行」

寧夏回族自治区小額貸付金公司は「三農」に奉仕する
 2005年下半期から、中央銀行と銀行監督会は山西省、四川省等において商業化小額貸付金のモデル事業を始めた。ここ2 年間、ほかの省においても相次いでこの事業を行うようになった。

 小額貸付金公司は、情報優位、コスト優位、速度優位を備えており、それが、農家や個人経営者、小企業の融資需要を満足 させ、ある程度農村の底辺顧客の「貸付難」問題を緩和している。しかし、十分な資金源がないことが、小額貸付金公司の発展 が直面するボトルネックとなっている。

 小額貸付金公司の発展現状はどうか?農業に奉仕する特徴は何か?発展途上で遭遇する難題はなにか?いかに有効的に 解決するのか?寧夏小額貸付金公司が三農に奉仕した経験、獲得した実際の効果、解決しなければならない難題を紹介する。


小額貸付金が焦眉の急を解決する
 秋9月、収穫の季節。銀川市興慶区の明卉公司。各種の生花を満載したトラックが一台また一台と市内へでていく。一鉢一 鉢の美しく鮮やかな花がこの町に限りない魅力を添えている。39歳の胡明氏は、ここ明卉公司の社長である。見たところ彼は、 喜びに満ち、意気込み一杯の人に見えるが、去年の9月には回転資金不足の問題で散々な目にあった。胡明氏は言う。「資 金が足りなくてやりくりが大変な時に光輝公司の小額貸付金に大いに助けられた。この公司の職員は食事の招待も受けいれ ず、お礼も受け取らず、わざわざ我が公司にやって来て、たった2日間で20万元を貸し付けてくれた。花の苗と球根を買い、2、 3ヶ月の生産栽培期を経て、今年の旧正月に40万鉢の花を売り出し、春節だけで二、三十万元売り上げた」。

  胡明氏が言う光輝公司とは、光輝貸付有限公司銀川分公司である。この公司の社長の朱新利氏は言う。「弊社の貸付は、 終始一貫して「三農に奉仕する」ことを中心にしている。最大貸付は30万元、最小は2000元であるが、金額の多少に関わら ず、我々は誠心誠意を尽くす」。

 寧夏の小額貸付金は2006年からスタートし、現在、光輝公司のような小額貸付公司が24社ある。2008年6月末現在、これら 24社の登録資本は10.8億元に達し、農家、個人経営者、零細企業に提供した貸付金は35億元に達した。貸付金利子の未返 済はなく、期限を過ぎた返済もなく、貸付金の回収率は100%である。貸付金のうち「三農」に貸し出された貸付金は24.8億元 で、貸付金総額の70.8%を占め、寧夏の農村金融市場の資金需要を緩和することができた。


確実に農業に奉仕する
 小額貸付金公司が直接奉仕する対象は、まず農民である。寧夏回族自治区金融管理弁公室主任の尹全洲氏は、次のよ うに述べた。寧夏小額貸付金の運営方法と貸付手続きは、弾力的で多様化しており、確実に農業に奉仕している。正に「親 農」(農家と親しむ)、「帮農」(農業を助ける)、「扶農」(農業を扶助する)、「恵農」(農業を恵む)である。

 平羅県城関鎮沿河村の乳牛養殖大農家で、優秀な科学技術特派員である楊進挙氏は、養殖規模を拡大しようとした時 に資金不足の難題にぶつかった。小額貸付金公司は、その事情を知って、大雨の中、職員を派遣して現場調査をし、事実を 確認した後、本来の利子を40%も下回る利子で、10万元を貸し付ける事にした。

 国有商業銀行と地方金融機構を比べると、小額貸付金公司は、信用貸付、信用担保貸付、公司+農家貸付、多農家連帯 保証貸付など多様で弾力的な貸付方法をもち、手続きが簡便で、貸付の決定が早いという長所を持っている。そして、貸付 中のリスクコントロールの面においても、複雑な手続き書類に頼らずに、顧客の貸付項目の市場将来性を研究する。家庭訪 問、現場調査などの方法によって簡便に取り扱う。貸付も審査ポイントは多すぎるという事は無く、顧客は貸付を申請して後、 事前調査と項目調査が終わったら、すぐ貸付を受ける事ができ、申請から貸付まで、場合によっては一日内で終わることも可 能で、住民にとっては便利この上ない。

 彭陽県新集郷太寺村に住んでいる回族の馬成仁氏は、年末になってやっと現金に換えることができる「退耕還林補助金証 明書」を担保にして、栖鳳小額貸付公司から5000元の貸付を受けた。彼はこのお金で、農村へ行き一軒一軒の農家を廻って 卵を買い入れた。買い上げ価格は1個0.3元で、それを定期市場や市街地へ持っていき1個0.45~0.50元で売り捌いた。わずか な貸付金ではあるが、彼の生活を改善することに役だったのである。

 寧夏の南部山区において、栖鳳小額貸付公司のような少額貸付公司が貸し付けた貸付金は殆ど貧困克服小額貸付金の 性質を持つものである。農民は化学肥料や種を買い、冠婚葬祭の費用すら小額貸付金公司から金を借りることができる。返済 の方式はいろいろあるので、多くの農民から喜ばれている。

小額貸付金公司の発展には、まだ援助が必要である  
 平羅県光輝小額貸付金公司は設立したばかりの時、登録資金が3,000万元だったが、社会の資金需要が多かったので、 公司運営わずか2ヶ月後に、更に3000万元を増資しなければならなかった。多くの貸付公司が、これと同じような経験を持っ ている。専門家は次のように考えている。現在、小額貸付金公司は、貸付だけで預金を取り扱っていない。その為、資金不 足が厳しいことと日増し高まる農家の貸付需要の間に、際立った矛盾ができている。同時に、農業支援の小額貸付は、支援 する農業生産の周期が長く、リスクが高く、比較的利益が低く、現在はまだ優遇政策の支援がない。また、社会信用体系の 評価メカニズムがいまだ健全に確立していない等の要因によって小額貸付の発展が制約されている。


 寧夏回族自治区金融管理弁公室主任の尹全洲氏は、幾つか問題があるけれども、小額貸付金公司の存在は、金融機構 ネットワークのカバー率の狭さ、金融供給の不足などの問題をある程度解決し、農村金融サービスの盲点を埋める手助けと なり、また、各種の資金が農村へ流れるルートを拡大するように導き、金融が「三農」に奉仕する能力を高めたと言う。

閲読の延長
 小額貸付金公司とはいったい何だろうか。小額貸付金公司は、自然人、企業法人及びその他の社会組織が投資して設立 し、公衆の貯金を吸収することなく、小額貸付金業務を経営する有限公司或いは株式公司である。

資金の出所:小額貸付金公司の主な資金の出所は、株主からの資本金、寄付資金及び2ヵ所以内の金融機構からの資 金である。

顧客選択:小額貸付金公司の貸付金の貸付は、「小額、分散」の原則に基づいて、小額貸付金公司は農家と零細企業に貸付サービスを提供する。顧客の数とサービス対象範囲の拡大に努めなければならない。

利子標準:小額貸付金公司は、市場化の原則に基づいて運営し、貸付金利子の上限は、司法部門が規定した上限を超える ことができない。下限は人民銀行の公表した貸付金基準利子の0.9倍で、具体的変動幅は市場原則に基づいて 自主決定する。

――銀行監督会、人民銀行が2008年5月に発布した「小額貸付金公司の実験に関する指導意見」による。

(原文は人民日報2008年9月21日六版)
          

  宁夏新闻网 WWW.NXNEWS.NET  2008-10-9 【新闻论坛】から

(翻訳;郭、校正;神田)


 8.寧夏、黄土高原治理計画、自治区の審査を通過                

2030年には、森林被覆率25%に
寧夏新聞網 WWW. NXNEWS. NET 2008-12-10


 寧夏黄土高原総合治理計画が自治区の審査を通過した。この計画の実施によって全区の生態環境と生産条 件が大いに改善される。  

 寧夏林業調査企画院が作成した≪寧夏黄土高原総合治理計画≫は、全区を山峡総合治理区と農業灌漑総合 治理区の二つの大区に分け、林草植生の保護と建設、水資源保全建設プロジェクト、草食牧畜業の発展及び農村 エネルギー建設の4項目を含む内容となっている。  
 計画によると、2015年までにプロジェクト建設に総額331億元を投資する。そのうち、林草植生の保護と建設に111.20 億元、草食牧畜業の建設に14.90億元、農地水利建設に50.61億元、農村エネルギー建設プロジェクト135.69億元、その 他費用が18.75億元である。
 この計画は、2008年から2010年まで、一部の県(市、区)で先行試行し、2011年から大規模に実施する。全てのプロジ ェクトが完成すると、全区の森林被覆率は25%に達する。
(文責;神田)


 9.彭陽県の施設農業品はついに”皇帝の娘”に                

寧夏新聞ネット  2008年10月11日付け


 彭陽県紅河郷、古城鎮、白陽鎮等の郷鎮では、毎日唐辛子を買付ける商人が沢山集まってくる。  

 10月8日、紅河郷常溝村の常士順さんは、「植えさえすれば、売れなくて困る心配はない。外から来る商売人がとても 多い。聞くところによると我々の唐辛子は、海外にまで輸出されているそうだ。」と嬉しそうに語った。
 彭陽県の施設農業の生産品は、何ゆえ“皇帝の娘(嫁入り先の心配の無い、幾ら高くても売れるという意味…訳者中)” になれたのか。秘訣はまず先に市場を探すことである。

 今年、当県が1.5万畝(ムー)の施設農業の発展計画を作ったとき、まず最初に農牧、科学技術等の部門を組織し、相次い で河南、陝西、甘粛等の周辺省の大型農産物市場を視察し、省外17ヵ所の大型市場と販売契約を結び、更に70の農産物 取引会社との販売協議に同意し、販路の問題を解決した。科学技術部門の職員は、彭陽県の土壌、日照等の条件を考慮 し、北京に赴いて1kg当たり800元する優良品質の種子を導入し、彭陽県の川区と道路沿いの5つの郷鎮で大規模な栽培を 進めた。
 唐辛子を市場に出すときには、県は唐辛子営業販売事務室を立ち上げ、わざわざ幹部を抜擢して配置転換し、具体的な 営業販売業務の責任を持たせた。各郷は、郷の主要な指導者や仲買人で唐辛子販売部隊を組織する。唐辛子販売市場 と貯蔵所を建設し、集荷所を建設し、仲買人のために唐辛子販売情報を公表してあらかじめ販売契約を結ぶ。県販売購買 信用社は、唐辛子のブランド名、商標、緑色無公害産品の認証、産地認定等人目につく商標を統一的に設計し、洗練され た包装箱、ビニール製包装袋を統一して作成し、生産品の品質信用制度を実行して、二流品を上等品に見せかけたり、顧 客をだましたり、商人を呼び込む環境を破壊する不良行為を根絶する。
 陝西省の商人周長喜氏は「彭陽県政府は、唐辛子全体を“梱包”して販売する方式で顧客に便宜を与え、費用を節約して くれる」と言う。

 彭陽県は、既に唐辛子栽培面積を3万畝にした。近い将来、全県で1日の生産量を1,800トン以上にし、供給期限を9月下 旬の初霜が降るころまで継続するつもりである。集中生産区があり、また良好な信用と評判、質の高いサービスがあるために、 全県で毎日30以上の取引業者、300以上の農民仲買人が来県し、1,000トンの唐辛子を銀川、蘭州、西安、上海、広州、杭州 等の大中都市および周辺の市、県へ輸送している。今年は、12,000以上の唐辛子栽培農家に、1戸当たり平均3,000元以上の 経済的収入をもたらすものと見込んでいる。

(文責;神田)

 10.彭陽県は、来年の経済林建設の任務を確定               

 
 彭陽県は、現代林業の発展、農民の収入の増加、生態文明建設の総体的要求に基づいて、大地に緑を増やし、生態 系を向上させ、農民の収入を増加させることを目標として、科学的に計画し、優良資源を配置し、流域型、庭園型、施設 型及び改造向上型の4種類の発展方法で、杏を主とする経済林建設の発展に努力する。
  2009年の経済林発展計画は、27,200畝(ムー)である。そのうち流域型が5,000畝、庭園型が10,000畝、施設型が2,200 畝、改造向上型が10,000畝である。同時に、杏乾燥場3,000棟を普及させる。

  寧夏新聞ネット 2008年11月24日付けから
(文責;神田)


 11.寧夏南部山区、5年以内に危険窰洞、危険住宅に別れを告げる     

 悲劇を再び繰返さないために  
 2007年3月、胡錦涛総書記が寧夏を視察されたとき、寧夏の危険窰洞(ヤオトン)、危険住宅改造事業を高く評価し、 寧夏は“中北部農民の新居、南部山区の危険窰洞、危険住宅の改造を誠実に実施するよう”指示した。

 温家宝総理は、寧夏の業務報告を聴取し、寧夏の危険窰洞、危険住宅の改造事業が収めた業績を高く評価した。
 国家民政部は、再三にわたり経験交流やウェブサイト上で≪寧夏が実施した危険窰洞、危険住宅の改造プロジェク トは、社会主義新農村建設を推進する≫というテーマで、全国に向けて寧夏の経験を普及している。
 過日、十七大精神(中国共産党第17回全国代表大会の精神)の徹底のため、自治区党委と自治区政府は、南部山 区の危険窰洞、危険住宅改造第二期事業の実施、及び5年間で南部山区の危険窰洞、危険住宅の全面改造を実施し、 困難な住民の危険窰洞、危険住宅問題を解決し、新しい生活を送れるようにすることを決定した。

 南部山区9県(区)には220万人の回族、漢族の住民が住んでおり、多くに人が長期にわたり、前世紀の中期、更には もっと早い時期に作られた窰洞や80年代初めに建設された日干し煉瓦造の住宅に住んでいる。湿陥性黄土と砂石地 質構造に属するために、当地の多くの日干し煉瓦造の住宅と窰洞は雨漏り、崩壊、壁のひび割れ等、住民の生命財 産が脅かされている。

 2005年1月、固原市原州区寨科郷新村のある農家の窰洞が崩壊し、一家5人全員が死亡した。
 この悲劇を再び繰返さないために、2005年初め。自治区党委員会、政府は、南部山区の特別困難な住民の危険窰洞、 危険住宅の改造事業を立ち上げ、専用資金を配分し、3年から5年間に南部山区の困難な住民の住宅問題を基本的に 解決することとした。
 この事業は、“生活が最も困難、住居が最も危険”を以て認定標準とし、救助農家には5,000元、支援農家には2,000元、 自己救済農家には1,000元という基準に基づいて、政府が改造農家に補助金を支給するものである。

 2006年、救助農家への補助規準額が8,000元に引上げられた。2007年は、自治区党委員会、政府は、農民の新居と南 部山区危険窰洞、危険住宅改造事業を、当時の自治区10項目の民政計画と住民のために処理すべき30件の事業に組み 込んだ。今年、自治区は、南部山区危険窰洞、危険住宅改造第二期工事に着手し、救済農家の補助規準を12,000元に引 上げ、5万戸の比較的困難な農家の初回の住宅改善を支援する計画である。
 寧夏は、更に新たに危険窰洞、危険住宅の改造と社会主義新農村建設を組み合わせて、統一計画、統一設計、統一建 設して、家畜小屋の改造、便所の改修、台所改善、飲用水問題の改善を行い、養畜小屋、施設野菜小屋、省エネかまど、 太陽光かまど、メタンガス池等の基礎施設を増築し、診療所、文化センター等を新設する。
 これまでのまとめで、自治区は、合計3.1億元の資金を調達し、5.1万戸の危険住居の改造、24.5万人の困難な住民を新 居に引越しさせることとしている。


生命プロジェクトは、“民政の藍
 青々とした六盤山 の山頂に立って、眼下を見下ろすと先ず涇源県六盤山鎮和尚鋪村を一望できる。赤レンガと藍色のひ さしで新築された農民の新居(政府の援助で建築された住宅にはひさしが藍色で塗られている)は面目を一新し、山区の美し い風景を形成している。寧夏南部山区をあちこち歩いてみても、この美しい風景はいたるところで見ることができ、しかも年々 それは広がっている。

 涇源県経河源鎮東山村の村民武耀文氏は、「政府の援助のおかげで、私たちもやっとこのようなきれいで明るい新居にす むことができた。今年の大地震でもいのちを救われた。」“5.12”四川大地震が発生した時、固原市でも大きな振動があった。 武耀文家の、政府の援助で立てた3間の真新しいレンガ造りの家は、この大地震の中でも無事だった。
 固原市では、“5.12”四川大地震において、合計8,268間(孔)の民間の住居、窰洞が崩壊し、直接的な経済的損失は2,863.5 万元にのぼったが、危険窰洞、危険住宅改造プロジェクトで建設した家屋は一軒も地震の影響を受けて壊れたものはなかった。 “民政の藍”である危険窰洞、危険住宅改造プロジェクトは、規準が高く、耐震性も強く、今回の特別大きな地震災害中でも、 住民のための将に“生命プロジェクト”として、重要な免災、減災の役割を発揮した。

寧夏網 2008-12-8 から (翻訳;郭、校正;神田)


12.寧夏の干ばつ地の農民、移住して新たな生活

「チャイナネット」発信時間: 2008-09-18 | 


 チャイナネット 寧夏回族自治区では、貧困を無くし、生態環境の人為的な破壊を少なくするために、灌漑の水源がある地域
や、公共道路の沿線、都市の郊外などに住民を移住させる、移民プロジェクトを実施している。住民が離れた地域では、耕地
を草地に戻して放牧を禁止し、山を保護して干ばつ地域に徐々に植物を増やしている。


寧夏自治区の移民村(2007年撮影)


寧夏自治区固原市原州区にある建設中の移民村(9月7日撮影)


寧夏自治区海原県海城鎮王井新村の農民の住宅(9月5日撮影)


13.寧夏 民生事業は民衆の心を暖める

住居を確保し、老人を介護し、病気を助ける
 寧夏回族自治区設立以来の50年は、不断に民生を改善し、各民族民衆のために幸福をもたらす50年であった。 50年来、寧夏は民生問題の解決を重要な位置に置き、調和の取れた社会建設に大いに貢献した。

 寧夏南部山区に居住している人口は、寧夏全人口の35%を占めている。自然環境と経済条件の制約を受け、 住民の一部民衆、特に貧困農民はいまだに土煉瓦の家と窰洞(ヤオトン)に住んでいる。2005年から、寧夏は、 南部山区の特別困難な農家の危険窰洞、危険住宅の改造事業をスタートさせた。新農村建設計画に基づいて、 防災耐震、民衆の利便性の要求に照らして、土地、水、道路などの資源を合理的に利用し、敷地を科学的に選 定している。また、監督検査組織をつくり、建設した住宅を一軒一軒検査して、部屋の質に対して追跡調査を行っ ている。

  3年以来、寧夏は1.5億元の資金を集め、32,203戸の危険な住宅と窰洞の修繕、96,609間の新しい部屋の建設 に資金的な援助をし、受益人口は16.1万人に達した。これによって、南部山区の生活の最も困難で、最も危険な 住宅住む農家の基本的な住宅問題を解決した。これを基礎にして、危険住宅•危険窰洞改善プロジェクトの第二期は 今年の6月にスタートした。更に5年の期間をかけて、住宅建設補助金9億元を調達し、10万戸の危険住宅•危険窰 洞の修繕を実施する。2012年の年末までに、寧夏の18.5万戸余りの困難な農家の住宅を改善し、約90万人の困難 な人たちが新居に移ることになる見込みである。

 寧夏の老人ホームは殆ど前世紀の70年代に作られたもので、規模が小さく、質が悪く、施設不足で、入居者数が 少ない。2003年、自治区民政部門は中心敬老院の改造•建設をスタートさせ、現有の136箇所の敬老院を60箇所に 合併し、各郷鎮の敬老院に分散していた「五保(衣・食・燃料・葬儀・教育の保護)人員」を集中して養護することとした。 合併後の中心敬老院では、管理•サービス要員の減員はできるだけ少なくし、資金を節約し、老人の生活養護レベル を引上げ、農村の「五保人員」の養護率を100%にする。

 「救急車一響、一頭牛白養、住上一次院、一年活白干」(救急車が来たら、牛一頭を飼う苦労が無駄になり、一回入 院すれば、一年の苦労が無駄になる)。これは農村住民が、病気が原因で、貧乏になる現実を写し出している。これ らの現象は、経済が立遅れている寧夏において特に深刻である。寧夏は、2005年と2006年に、農村と都市医療救助 制度の実施を開始し、外来患者の診察と入院治療への救助と優遇政策を推進し、大きな病気への医療救助事業を全 面的に行なった。2004年、寧夏は農村特別貧困村民医療救助基金1,088万元を調達し、合わせて2.39万人を救助し、 これによって農村の特別貧困な農家の医療困難を一定程度緩和することが出来た。2007年になると、寧夏は大きな 病気の医療救助資金を5,000万元にし、2008年にはこれを基盤にして、大きな病気の医療救助金の最高限度額を5万 元まで引き上げた。

 寧夏新聞網 WWW.NXNEWS.NET  2008-9-24 【新聞論壇】から
(翻訳;郭、校正;神田)


 14.寧夏 農村義務教育学生公用経費の標準を調整    

 2008年10月18日開かれた「寧夏‘二基’(九年義務教育の普及、読み書きのできない人をなくす)事業成果動員 大会」の情報によると、2009年から、寧夏は農村義務教育の学生公用経費標準を、小中学生でそれぞれ300元と 500元に調整すると同時に、都市部と県城部の学生公用経費の標準を引き上げる。

 2008年、寧夏は既に義務教育段階の公立中小学校の公用経費補助を全面的に引き上げた。そのうち農村義務教 育段階の公用経費基準の額は、小学生で毎年254元、中学生で毎年390元に調整した。
 2006年以降、寧夏は農村義務教育経費保障システムの改革を全面的に進めている。自治区政府は、各クラスの 財政部門に対して、農村義務教育の経費の保障システム改革前に既に決められた中小学校予算内の教育経費を 引き続き保留し、農村義務教育に使う経費を減らしてはならず、雑費免除補助金の相殺、或いは財政予算内の教育 経費割当金の振り替えを厳しく禁止するように指示した。そして、市•県(区)に支給した雑費免除補助金は必ず農村義 務教育段階の学校公用経費として全部使わなければならないことを明確に要求した。データによれば、2006年から 2007年にかけて、中央と自治区財政は、寧夏農村義務教育経費保障システム改革資金を合計7.17億元投入した。


  寧夏新聞網 WWW.NXNEWS.NET   2008-10-22 【新聞論壇】から

(翻訳;郭、校正;神田)


15.寧夏に初の知的財産権保護支援センターが設立へ


  国家知識財産権局はこのほど、中国(寧夏)知的財産権保護支援センターの設立を認可した。寧夏回族自治区に完 備された知的財産権を保護する支援センターができるのは初めて。

 寧夏知識財産権局法制処の竇海副処長は、同センターの設立で権利人の権利保護の経費負担が軽くなり、訴訟の際 の人材不足などの問題解決に役立つと指摘。具体的には、経済的に困難で知的財産権の紛糾処理や訴訟費用を支払え ない企業や個人を助け、解決の難しい知的財産権の事項または案件を抱える企業と個人に対し法的な支援を提供する。 また、関係機関と協力し、重大な渉外的紛糾を合理的に解決する方法の研究が進められる。(編集KA)

  「人民網日本語版」2008年11月29日  http://j.people.com.cn/94475/94700/6542960.html