春の雨と義務植樹
 5月、銀川で連続して雨が降りました。日本では、数日間雨が降り続いてもおかしくありませんが、寧夏では珍しいことです。10年前は、1年間に雨が降る日数は本当に数えるほどで、傘と言えば日傘として用いるのが普通でした。ですがここ数年、降雨量が増加してきていることを実感しています。

 2012年に寧夏気象局がまとめた資料(『寧夏気候変動評価報告』)によると、寧夏の平均降水量は、温室ガス濃度の増加に伴って増加する見込みだということです。中でも、冬と春の増加が多く、少し先の話ですが、2071~2100年の年平均降水量の增加割合は、夏季-1.3~7.4%、秋季2.0~14.8%であるのに対し、春季30.7~38.2%、冬季は26.7~62.1%に上ると予測されています。

 もともと、春は少ないながらも雨の季節とされており、植樹に適した季節です。寧夏の公務員には植樹の義務が課せられており、部門ごとに課せられた量を植樹しなければなりません。そのため、全国植樹日である3月12日頃を皮切りに、3~4月は多くの場所で植樹する人々の姿が見られます。部門によって植樹方法は異なり、お金を払って業者に委託するところもあれば、職員自ら植樹地に赴き、穴を掘って樹を植えるところもあるようです。寧夏林業局の発表によれば、2018年の義務植樹では、寧夏全域で1000万株の木々が植えられ、90万ムーの砂地が緑化されたということです。今回の雨で、今年新しく植えられた木々が根付き、寧夏の緑がより増えることを願います。

 植樹活動の様子1

 植樹活動の様子2

 植樹地の石碑の前で記念写真


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