寧夏で運転(1)カメラで違反取り締まり
 中国に来られたことのあるみなさんの中には、車の運転の粗さにびっくりした、という方も少なくないかもしれません。ここ銀川は、平原の何もなかったところに街が作られたこともあって、道が広くまっすぐなのが幸いですが、やはり頻繁な車線変更や対向車線を走っての追い越し、パッシング、クラクションの多用など、日本とは全く違う運転環境です。そして、日本とシステムが全く違うのが、交通違反の取り締まりです。

 日本では違反取り締まりのカメラが取り付けてあることは少なく、特に一般道では警察官に違反を見つけられて初めて交通違反として認定されることが多いと思いますが、中国では道のいたるところに違反取り締まり用のカメラが取り付けられています。「カメラがないとみんな違反するから」とは中国人の知人の弁ですが、確かにこのカメラが抑止力となっているのは間違いなさそうです。しかし、このカメラ、ちょくちょく壊れるようです。そして、タクシーの運転手などは、何かネットワークでもあるのか、どこのカメラが壊れているかちゃんと把握していて、その場所は平気で違反して通ります。また、速度を測っているカメラがある場所ではそこだけスピードを落として走る、なんてことも日常茶飯事です。逆に危ない気がします。

 また、このカメラ、当たり前ですが軽微な違反もしっかり写します。私が撮られたのは、「赤信号の際に停止線を踏んで止まった」というもの。私自身としては、停止線を大きくはみ出して止まった記憶は全くないので、カメラに写った車の頭の部分が停止線を少し超えていた、ということのようです。減点1点及び100元の罰金という処置でした。それ以降、停止線のかなり前で止まるよう心がけています。このカメラによる監視、一番やっかいなのは、自分が違反していても、すぐには気づかないことです。日本のように、警察官に捕まれば、何がいけなかったのかすぐわかるのですが、カメラで撮られただけだと、すぐにはわからず、知らず知らずのうちに同じところで同じ間違いを何度も犯してしまうこともあります。そして、一年に一回、自分がどれだけの違反をしたか調べて処理をしなければならない時になって初めて、愕然とするのです。・・・この違反処理についても、日本とは違う点がたくさんあります。次回はこの違反処理について、お話ししたいと思います。



寧夏の道路。まっすぐです。

交差点にカメラが取り付けてあります


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