大学身体能力テスト:寧夏大学日本語科4年生(12級) 孫 国卿
 人間の生活や仕事は,身体能力に支えられています。中国では,国民の身体能力の向上に力を入れており,大学でも毎年身体能力テストが行われていますが,今年の6月,国家教育部がさらに新たなルールを公布しました。その内容は,もし身体能力テストの成績が50点以下なら,卒業証明証が取得できないというものです。
 今年の寧夏大学外国語学院の身体能力テストは10月11日でした。テストの内容は,男女共通の跳躍,肺活量テスト等に加え,男性は1キロマラソン,懸垂運動等,女性は800メートルマラソン,上体起こし等を行います。4年生である私たちは,今まで既に3回テストに参加したことがありますが,学院から今年もまたテストに参加しなければいけないと聞き,苦しい気持ちになりました。毎回,マラソンの後,多くの人が吐き気を催したり,倒れたりするからです。
 11日朝8時,大学B区の運動場に集まって,身体能力テストが始まりました。初めは肺活量テストで,機器に息を思い切り吹きかけて測ります。私は一生懸命息を吹きかけましたが5300立方センチという結果でした。一般の人に比べると強いけれど,私の体重としては普通でした。次に跳躍,上体起こし,懸垂運動を行いました。これらのテストはそんなに体力が必要ないから,結構楽でした。最後はマラソンで,私が一番苦手な運動です。マラソンは特に速く走る必要はありませんが,私にとっては大変です。マラソンは4分25秒以内にゴールすれば合格ですが,私は4分50秒という結果で合格できませんでした。私はスタミナがないので,とても辛かったです。
 大学身体能力テストについては,いろいろな意見があると思いますが,私も少しだけ言いたいことがあります。私は体育専門ではない大学生に対しては,身体能力テストをそんなに厳しくしないで欲しいです。勿論,身体能力テストは国が私たち学生の健康を考えて実施していることはよく分かっています。ですが,私たちは中学校の時から,受験勉強のために,体育の授業を別の試験に関する授業に替えられて来ました。私たちの運動不足は受験教育のせいで,それはもっと早い段階から対策を講じるべきです。大学生になってからでは遅すぎます。それに,私は大学というところは,自分の能力を鍛えて,立派な人間になるために勉強するところだと思っています。もし,大学身体能力テストを別の方法に変えたら,大学生に対してもっと効き目があるのではないかと思います。例えば、面白い運動会とかにしたらどうでしょうか?






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