島根県民交流団による日中文化交流ステージ


 日本舞踊
 島根県民交流団は,毎年6月に寧夏を訪問し,植樹や寧夏大学の学生との交流等の活動を行っていらっしゃいます。交流団の活動はすでに20年近くに及び,日本語科の学生たちは,日本人と交流できる数少ないチャンスとして,この交流を毎年心待ちにしています。この交流団の活動をきっかけに,2012年には日本で「日本寧夏友好交流協会」というNPO法人が設立されました。
 今年は,6月5日~7日にかけて,全37名の方々がいらっしゃいました。今回は初の試みとして,寧夏大学音楽学院と共同で日中文化交流ステージが行われ,日本側は合唱や演歌,日本舞踊,尺八,中国側は民族楽器である琵琶や楊琴,二胡の演奏,及び民族舞踊等が披露されました。
 後で学生に感想を聞いたところ,「演歌歌手の小川たけるさんがかっこよかった」との意見。小川さんは松江市のご出身で,2014年4月に「涙あそび」でデビューされたそうです。寧夏では「望郷津軽じょんがら流れ唄」と「ふたりの城下町」の二曲を披露してくださいましたが,甘いマスクと人懐っこい笑顔に,女子学生たちの黄色い歓声が飛んでいました。
 一方,私が気になったのは,中国側の演奏に使われた「ハンドパン」という打楽器。まるで小さいUFOのような楽器から奏でられる音は不思議と耳に心地よく,すっかり魅了されてしまいました。スイスで2000年頃に発明された楽器のようですが,最近では日本でも販売されており,今回使われたものは日本から取り寄せたものであるとのこと。古くからある民族楽器の音色も素敵でしたが,このように新しい楽器もまだまだ世に生まれているのだなと再発見しました。
 交流団のみなさんは,寧夏の次は列車に揺られて甘粛省の敦煌へ行き,そこでも同様の文化交流ステージを予定しているそうです。内陸部で日本関連のステージを見る機会はなかなかないので,学生たちにとっても私にとっても貴重な経験でしたし,心から楽しませていただきました。県民交流団の活動が今後も継続されていくことを願っております。


日本寧夏友好交流協会の難波会長によるごあいさつ

中国の伝統楽器の演奏

打楽器の演奏。中央がハンドパン

音楽学院の学生たちによる創作ダンス「花と少年の物語」

最後に日中共同で合唱。中央ジャケット姿の男性が小川さん


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