8つの光栄と8つの恥

「8つの光栄と8つの恥」の看板
 写真:「8つの光栄と8つの恥」の看板
 06年3月4日、胡錦涛国家主席は、折から開かれていた全国政治協商会議において”社会主義栄辱観”について講演した。
 「小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的建設、社会主義現代化一層の促進には、社会主義の先進的文化の発展を際立たせなければならない。それには、中国人の素質の向上、人間の全面的発展の促進、思想道徳建設を強調し、理想を持ち、道徳、文化、規律のある社会主義公民を育成することである」。
 これを具体化したのが、“社会主義栄辱観、8つの光栄と8つの恥”である。
 今、寧夏のみならず、全国どこの都市、どこの農村へ行っても、また学校、行政組織、企業、工場だけでなく街頭でも、到る所でこの看板やポスターを見かける。銀川市のある幹線道路の一角に、縦10m、横20mはあろうかという巨大看板も見かけた。
 次が、「社会主義栄辱観、8つの光栄と8つの恥」の内容である。

大力弘揚社会主義栄辱観
以熱愛祖国為栄、以危害祖国為恥
以服務人民為栄、以背離人民為恥
以崇尚科学為栄、以蒙昧無知為恥
以辛勤労働為栄、以好逸悪労為恥
以団結互助為栄、以損人利己為恥
以誠実守信為栄、以見利忘義為恥
以遵紀守法為栄、以違法乱紀為恥
以艱苦奮闘為栄、以驕奢淫逸為恥

(日本語訳)
全力を挙げて社会主義栄辱観を発揚しよう!
祖国を熱愛することを光栄とし、祖国に損害を与えることを恥とする。
人民に奉仕することを光栄とし、人民に背くことを恥とする。
科学を尊ぶことを光栄とし、無知蒙昧であることを恥とする。
仕事に精を出すことを光栄とし、楽ばかりしたがることを恥とする。
団結し助けあうことを光栄とし、人を傷つけ己を利することを恥とする。
誠実で信用を守ることを光栄とし、利に目が眩み道義を忘れることを恥とする。
法規を遵守することを光栄とし、法を犯し規律を乱すことを恥とする。
刻苦奮闘することを光栄とし、贅沢で自堕落なことを恥とする。

(日本語訳は,研究所の通訳楊玉萍さん。 2006年10月16日 文責:神田)

ページのトップへ戻る