寧夏大学の学生


 大学構内のあちこちで勉強する学生たち
 寧夏大学の学生は、まじめで実によく勉強しています。写真は、試験期間中の構内風景を写したものです。構内のあちらこちらで、思うままのスタイルで試験勉強をしているところです。歩きながら、階段に座って、ベンチで等々。もちろん、図書館や教室でも沢山の学生達が勉強しています。
 私が、最近の日本では余り見かけない風景だと感心して話していると、ある人は、以前にはもっと沢山の学生達が、教室で夜遅くまで勉強していましたよ、と教えてくれました。
 このような風景が見られる1つの原因には、中国の大学では、学生全員が学生寮に入ることが義務づけられている、ということがあるものと思われます。6人部屋(最近は4人部屋もある)という居住条件ですから、部屋の中より外に出た方が勉強しやすいということもあるのでしょう。
 また、彼らがよく勉強することの背景には、彼らがエリートである事(大学まで進学できる者は大変少ない上、寧夏大学が自治区唯一の総合大学であり、試験の難易度も高い。)、学費が高い(所得に比して)ことがあるのかも知れません。とりわけ、農家出身の学生にとっては、親の負担が大きく、その苦労が身にしみて分かっているので、無駄に時間を使わず、とにかく熱心に勉学に励み、優秀な成績で奨学金をもらったり、有利な就職に結びつけたい等という目的意識が明確にあることも大きいだろうと思われます。
 グローバリゼーションの進展の中で、日本の学生も、中国のこのような学生達と張り合って生きていかなければならない時代がくることは確実なことでしょう。大丈夫かな?日本の学生諸君、というのが正直な実感です。

 (2006年7月16日 文責:井口)

ページのトップへ戻る