伊藤勝久 所長 島根大学・寧夏大学国際共同研究所は、中国西部の少数民族自治区、寧夏の区都銀川市にあります。 そこには、自治区を代表する総合大学、寧夏大学があり、本研究所は、その構内にあります。 研究所の施設は、島根大学と寧夏大学の研究者が中心となって長年積み重ねてきた研究交流・共同研究を基礎として、国際協力銀行(JBIC)の円借款事業によって建設されたものであります。
 本研究所は、日本の大学として初めての内陸部の大学との共同研究所であり、 しかもその立地が今世紀最大と目される国家プロジェクト(西部大開発)の要ともいうべき場所にあります。 このことは、本研究所が日本のみならず、世界の研究者が注目する中国西部の動向を明らかにする上で、重要な役割を果たすことが可能であることを示しています。 本研究所は、寧夏回族自治区のみならず、中国西部地域の情報を収集・分析・発信するとともに、研究者のみならず、企業や自治体に対しても利用可能な開かれた調査・研究拠点として、 重要な役割を果たすことができる施設を目指しています。
 研究所の事業は、当面は二大学を中心とする調査研究や研究交流、学生、院生、教職員を含む地域の人材育成に重点を置くことになりますが、 中国の国家的課題である西部大開発の成否に関わる「三農問題」や地域格差問題の解明・解決、更には環境問題にも取り組んでいきたいと考えています。
 研究所としての事業は、まだ始まったはかりですが、日中双方のスタッフによる息のあった協力体制の下に進めて参りますので、活用いただきますようお願いいたします。

島根大学・寧夏大学国際共同研究所長
伊 藤 勝 久